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十丸文王
2014年10月4日 18:56
銀行員のコウダくんは手編みのマフラーをもらったことがある。「いや、ぜんぜん恋バナ系やないねん」期末や年末はどうしても仕事が立て込む。帰宅が深夜になることも多い。年の瀬が近いその日も、家路についたのは日付も変わろうかという時刻だった。どうにか終電で最寄り駅につくと、そこからマンションまでは、徒歩で15分程度。疲れた足を引きずり、真っ暗な街を歩いていると、心も体もしんしんと冷え込ん
2014年9月28日 15:19
「動物に助けられたこともあるで」ヒガシノくんは獣医師をしている。現在は住宅街に医院を構えているが、駆け出しのころは勤務医として辛い経験も積んだ。「助けられたときは嬉しいんやけど、そうでないこともあるやろ。ときには殺さなあかんことも」獣医師は、いわゆる安楽死や殺処分を頼まれることがある。病気やひどいケガで助からない命なら、苦痛を取り除くため、と割り切れるが、そうでないときは辛い。