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【朝読書】決算短信のチェックポイント #株式投資 #成長株

今日は、"株で資産3.6億円築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの10倍株の探し方"を読みました。


株で資産3.6億円築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの10倍株の探し方

決算書をどう読み解くか?

「いきなり10倍株を見つけることができる!」なんて思ってはいませんが、この本がどのように分析しているか?と言うポイントに注目して本を手に取りました。

かなり前に一度読んだことがあるのですが、その時は株式投資を始めたばかりだったので、今回は違う目線で見られると思っています。

この本の決算短信をどうチェックしているかのポイントは以下になります。

  1. 売上と利益は増えたか

  2. 純資産は増えたか

  3. 自己資本比率は適正か

  4. 今期予想はどうか

  5. 進捗率と四半期特性はどうか

  6. 四季報予想と比べてどうか

  7. 市場コンセンサスと比べてどうか

  8. 決算状況、差異事由などを確認

  9. 3年後の企業価値を予測する

  10. 株価はどのように動いたか

以上の10ポイントです。

結構ありますよね。

でもこれは成長株を探す上で最低限だととも思っています。

1つ1つ見ていきます。

決算短信のチェックポイント


1.売上と利益は増えたか

もちろん、一番初めに大切なのは「売上高」が増加しているかどうかです。
これが増加していないと利益も拡大しないため、ここがポイントです。

そして、疑問になるのが「利益」が何をさしているのか? 
ここでは「経常利益」を指しています。

理由は、経常利益にはその年だけ発生した特別利益や特別損失が含まれていません。あくまでその会社の通常の企業活動で得られる利益であるため、評価に最適とのことです。

もちろん、売上高も経常利益も毎年増収増益している企業の株価はすでに株高になっている可能性が高いので、増収であり経常利益増益率が10-20%程度の企業を探します。

2.純資産は増えたか

ここはシンプルですね。

成長株の企業は、純資産が増加し続けるので、貸借対照表(B/S)から増加しているかを確認していきます。

3.自己資本比率は適正か

自己資本比率=会社が持つ総資産に占める純資産の割合。

<計算式>:自己資本比率=純資産÷(純資産+負債)

判断基準としては、

【自己資本比率】
×:20%未満(金融業:4%未満)
△:20%以上(金融業:4%以上)◀︎
⚪︎:30%以上(金融業:6%以上)◀︎
◎:50%以上(金融業:10%未満)

【自己資本比率の上昇と低下率】
⚪︎
:10%未満の低下もしくは上昇
△:10%以上の低下
×:20%以上の低下

4.今期予想はどうか

株価は将来性成長するかどうかで値動きします。

そこから考えるとこの予想がどうか?そして、業績予想に変化があるかどうか?を見ていく必要があります。

予想自体は、以下のように決算短信に書かれる場合もあれば、非公開にされている場合もあります。

2020年12月期ファインデックスの決算短信より

特に業績予想公開後に修正される場合には条件があります。
「売上が10%以上変動する場合」「営業利益、経常利益、純利益が30%以上変動する場合」

ただ、業績予想を低く見積る企業もあるのでそこは注意が必要です。

5.進捗率と四半期特性はどうか

ここは、自分で計算するしかありません。

もちろん、企業によっては進捗率を決算説明資料で紹介しているところもあります。

つまり、企業が予想したものと四半期ごとの売上や利益の進捗率が現時点でどうか?と言うもの計算していくと言うことです。

そして、企業によっては四半期ごとに特性がある場合があります。

例えば、第1四半期や売上が伸びるが、第2四半期は売上が少なくなるなどです。

ここは特性を見るようにする必要があります。

6.四季報予想と比べてどうか

ここは決算短信以外で、業績予想をチェックすると言うことです。

「自分で調べた予想とどうか?」「企業の予想とどうか?」

もちろん、四季報予想は他の投資家がたくさんみるので、予想が良ければ株価が動く可能性が高いです。

7.市場コンセンサスと比べてどうか

ネット証券などの情報欄に株式アナリストの業績予想が載っています。

そして、このコンセンサス予想を超えた業績変化があった時には株価が上がる傾向があります。

会社四季報と同じく、チェックする程度になります。

8.決算状況、差異事由などを確認

決算短信の1ページ〜4ページをチェックすると言うものです。

  • サマリー(要約)

  • 当四半期決算に関する定性情報

  • 経営成績概要(本決算)

ここではかなりわかりすく業績や状況が書かれてあります。
ここで企業の状況をチェックしていきます。

9.3年後の企業価値を予測する

この本でいう10倍株(テンバガー)は「3年で2倍」の伸びを基準としています。

チェックするポイントは、

  • 25%以上の売上・利益成長に到達して、今後も成長持続が期待できる銘柄

  • 25%以上に達していないが、これから成長が続けば到達が見込める銘柄

このポイントで探していきます。
もちろん、これが絶対ではないので、あとは自分での判断となりますが…

10.株価はどのように動いたか

決算結果が良かったとしても必ず株価が上昇するとは限りません。

その中でもパターンとしては、
「業績予想⚪︎ & 株価予想⚪︎」が的中した時が最もよい状態です。

次に「業績予想⚪︎ & 株価予想×」が次によいですが、なぜそうなったのか?を分析していきます。

さらには、株価チャートを見て「右肩あがりのチャート」「白い(陽線がが多い)チャート」「半年以内に新高値を更新しているチャート」を月足で見ていきます。

感想

今でも色々企業を調べながら、成長株を探しています。

しかし、この本を改めて見てみると見ていない視点がありました。
それは「予想」です。

株価は将来に向かって動くため、過去のチャートは参考になる程度です。
過去がこうだから、この先もこうなるってことはありません。

自分なりの仮説や予想をたて、四季報などと見比べたり、その考え方があっているかをトライ&エラーでやっていくしかありませんね。

さらに今回学んだ内容で、細かく見ていきたいと思います。

以上、ここまでになります。

読んで頂いた方はありがとうございます。



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