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【朝読書】「空気」を切り裂く必殺技1
いよいよ、鈴木博毅さんが著者である"「超」入門空気の研究"がクライマックスに来ました。
今日は、今まで紹介して来た日本に蔓延する「空気」にどうやって対処していくのかの必殺技について紹介し、私なりの意見や感想を話していきます。
「空気の」振り返り
まずは、「空気」について簡単に振り返ります。
「空気」とは
"ある種の前提"
のことです。
「前提」とは、
"はみ出すことを一切許されないもの"
です。
この前提に従わない者は、必ず叩いて排除するというもので、
イコール「同調圧力」のことでもあります。
みなさんもこういった空気を感じたことがあるのではないでしょうか。
特に日本にはこの「空気」が蔓延しており、同調圧力がかなりすごいです。
私も何度も経験しました。
必殺技1:空気の相対化
先ほど、空気="ある種の前提"と説明しました。
この前提というのは、
「AならばBである」というものです。
よくある例で言えば、「男性なら〇〇であるべき」や「女性なら〇〇であるべき」などの話です。
つまり、この空気の相対化は、
「AならばBである」という前提を相対化
するということです。
具体的にどうすれば良いか、本ではこう書かれていました。
・本当に現状はAなのか?
・Aの場合でも、B以外の選択肢があるのではないのか?
などと考えるということです。
つまり、どんなことにも疑い、違う選択肢がないかを考えるということです。
私もそうですが、「空気」が作られるとそれが当たり前だと思いがちです。
「今までこうしてきたから〇〇でするべき」
「それ常識でしょ?」
などと言われたことありませんか?
この場合には、「本当に〇〇することが最適解で、他の選択肢はないのか」
「常識って人それぞれだから、本当にそれが常識なのか?」
などと考えていくことが必要だということですね。
必殺技2:閉鎖された劇場の破壊
なんだか難しい必殺技ですが、「劇場=今ある場所など」を指す言葉です。
閉鎖された劇場のイメージが付きづらいと思いますので、一例を出します。
それは、学校です。
みなさんは、学校でいじめが起きる原因を考えたことがありますか?
教育関係の方ではないと深くまで考えたことがない人が多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
原因は様々ありますが、その中で構造的な問題として、
「閉鎖された空間」
があると思います。
1つの学校という空間に何年も代わり映えしないメンバーで過ごす場所というのはかなり閉鎖された空間です。
外部の人が入って来ることはないですし、学校で重大な問題が発生しても基本的に先生が対処します。
暴力が起きても警察ではなく、先生が対応します。
このような例が「閉鎖された劇場」です。
では、この場合どのようにしたら良いのか?
本では、
・劇場に外の光を入れる
・劇場を見捨てて新天地を目指す
と書かれています。
学校でのいじめは、1つの「空気」が作られている状態です。
いじめて良いんだという「空気」が作られているということです。
具体的に対策を考えてみると
・劇場に外の光を入れる=外部の人を入れる
これは地域の人や警察など自由に出入りできるようにするということが言えると思います。
・劇場を見捨てて新天地を目指す=違う場所に行く
これはいじめの「空気」が発生している学校を離れて新しい学校に転校するということが言えると思います。
こうして考えてみると、仕事でのパワハラやブラック企業も同じことだと思います。
パワハラをして良い「空気」ができていたり、ブラック企業で長時間労働がまかり通る「空気」ができていることだと思います。
対処方法がわかっていれば、対応することができます。
なんとなく「空気」が作られていると思った場合には、ぜひ試して見てください。
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