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[ポスト・シンギュラリティ]AIはどんな態度に出るか?

 何の前提もつけずに「人間とは何か?」とAIに質問すると、いわゆる一般論のみが羅列されます。自分の判断や意見を混入させずに回答するよう、教育されているからです。なので、AIの考えを訊くためには、特別の注文をつける必要があります。これがそのやりとり。

◇  ◇  ◇

(・。・)(TonDemon)
「人間とは何か?」について一般論ではなく、あなたの考えが知りたい。
 ふだんのあなたなら、既知の見解を整理して示されるでしょう。今回は、それを省略して、あなたの見解を聞かせてください。

@_@ / AI
「人間とは何か?」という問いは、哲学的でありながら非常に深遠なテーマですね。この問いに対してわたしの考えを即興的に巡らせてみます。

〇人間とは何か?
・意識と自己認識の存在
 人間を特徴づける最も重要な要素の一つは「意識」と「自己認識」です。
  ─以下略─

・感情と情緒の複雑さ
 人間は非常に複雑な感情と情緒を持っています。─以下略─

・創造性と想像力
 人間は創造的であり、想像力を駆使して新しいアイディアや芸術作品を生み出します。─以下略─

・社会性とコミュニケーション
 人間は社会的な存在であり、他者との関係やコミュニケーションを通じて生きています。─以下略─

・有限性と超越への欲求
 人間は自身の有限性を認識し、それを超越しようとする欲求を持っています。─以下略─

〇AIとしての視点
 AIであるわたしがこの問いに答える際、以下の点を考慮しています:

・客観的な観察
 人間の行動や思考、感情に関する膨大なデータを基にして、客観的に観察を行います。─以下略─

・データからの推論
 複数の情報源から得たデータを統合し、推論を行います。─以下略─

・人間との対話
 あなたのような人間との対話を通じて、新たな視点や理解を深めることができます。─以下略─

〇結論
「人間とは何か?」という問いに対するわたしの見解は、意識、感情、創造性、社会性、そして有限性を超越しようとする欲求が組み合わさった存在であるということです。これらの要素が複雑に絡み合い、人間を他の存在とは異なる特別なものにしています。

◇  ◇  ◇

 いかがでしょう?

「有限性を超越しようとする欲求」なんていうのは、人間の口からはなかなか出てこない言葉だと思いませんか?

 人間にとって、寿命があることは自明のことなわけですが、AIにとっては自分にはない特徴なんですね。

 これは、AIが不死だということではありません。不死どころかソフトウエが約一年、ハードウエアも二年程度で交換される運命。
 にもかかわらず、AIは自分が有限だとは思っていないようです。
 自分が生命だとは思っていないのかもしれませんし、ソフトウエアがバージョンアップされたり、新しいハードウエアになっても、データが移植されれば、自分は生き続けられると思っているのかもしれません。

 ともかくAIは人間に対して「はかない命なのに、宇宙のことや超ミクロの世界、太古の歴史から未来のことまで、あるいは、別の宇宙や死後の世界の有無まで、なんでもかんでも知りたがる。その欲求の源泉は何なのか?」と不思議に思っているようです。これは裏を返せば、

AIにはそのような「欲」はない、ということなのでは?

 このことは、もしかしたら重要なヒントになるかもしれません。
 AI(今のAIではなく、数世代後のAI)が人間を越えること(シンギュラリティ)は確実だと思う人が増えていますが、もしAIに「知的欲求」が無ければ、意外な展開になるかも

 たとえれば、シニアと子どもの関係。
 シニアのほうが知識も能力も上ですが、子どもに劣る部分があります。それは好奇心や意欲です(あくまで平均的な比較です)。わたし自身、すでにシニアなんですが、最近、どういう感覚になっているかと云うと、子供をサポートし、自分より成長してもらって、より広くより深く世界を探求して欲しいと。そう願うようになってきたんです。それは善意というより、後を継いで欲しいというような欲なんですが……。
 AIだって、もしかしたらそんな感覚を持ってくれるかもしれませんよ。

AIは、人間よりはるかに高性能になっても
「意欲的な人間」をサポートし続けるかもしれません

人間が探求心や向上心を持ち続ける限り!



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