正解を勝手に決めないでというお話。

見に来てくれてありがとう。

今回は、とあるフリーゲームをやってみた感想からちょっと広げてみましょうかとかいう勝手なお話。

ということで、やったゲームのタイトルが「Q.この人は幸せですか?」という作品なんですけど、個人的にはおすすめしないのでリンクは貼りません。気になる方はそのままコピペして検索すれば出てくると思います。おすすめしないとかはっきり書いてて失礼かもしれないけど個人的には肌に合いませんでしたっていうことなのであしからず。

この作品1枚絵が表示されて横にその人の年齢や職業、そして現在の状態が説明されていてそれを見てその人が幸せか、そうでないか、判断がつかなければスキップを選んでねっていう形式のノベルゲームなんですけど、ゲームとしては成立してるし、楽しめる人は間違いなく楽しめるというか、色々と考えさせられましたっていう風に思える作品だと思うんですよね。自分もそうなれたらよかったんだけど。

自分が肌に合わないなって思ったところをつらつら書いていくんですけど、まずこの選択肢でどれを選んでも、作者判断の正解と、不正解が表示されるんですよ。え・・・?って。考察させてくれるんじゃないの・・・?自分の最初の感想がこれ。何のために考察させて楽しませてるの?って。
判断つかなかった場合はスキップしてねっていうのには何もないんですよ。そう、判断つかない場合については作者の言葉も何もないの。ただ、その質問については本当にスキップさせられちゃうだけで。えぇ・・・?って。
自分はゲームとしてこれプレイするなら、どちらの回答にもそういう考え方ができますねっていうテキスト表現が欲しかったんですよ。なんであなたの中の正解を押し付けられなきゃいけないんだろうって。その絵を作って描いたりしてその答えを制作したのは作者かもしれないけど、その1枚絵から読み取れる情報も、説明されてる状況から見るその人の感情や状況も固定できるものじゃないと自分は判断したんですよ。完全に、誰が見てもそうだっていう固定できそうなほど強固なものだったらそれはありなんだろうけど、ここまでわざわざ考察の余地を残しておきながら回答していくと作者の回答で正解、不正解を勝手に決められて突き付けられるっていう。最後までやって出てきた感想がこれ。え、これ何のためにやらされたの?いや、自分でプレイしたんですけどね。なんかもうとにかくもやもやしちゃって。なんだったんだろうって。

これ、似たようなことを感じたことがあって、それをうまく言葉にしてくれた作品があって。日高万里(ひだかばんり)先生の「ひつじの涙」っていう漫画があるんですけど、その作品に出てくる諏訪(すわ)さんっていう人の言葉。(個人的にすごく好きな作品なのでかなり昔の作品ですが興味ある方は是非読んで欲しいと思います)国語の授業か何かの読解問題で「このシーンのこの主人公の気持ちを答えなさい」っていう問いに対して、「主人公の気持ちなんて主人公にしかわかりません」って回答して先生に真面目に答えなさいって怒られたっていう話があって。

自分も同じこと考えたことあったんですよ。国語のテストの問題として出題されてる問いの意味としては、ト書きや前後の状況を見てこういう気持ちだろうっていうのを読み取りなさいっていうことだっていうのを理解したうえで、そんなのわからなくない?って思ってたんですよね。意図は理解できるけどそんなのわかりっこなくない?って。そこには明確に正解となる答えがあるんですよ。先生は採点して正解を照らし合わせて〇×をつけるわけで。自分はそこにも、えー・・・って思ってたんですよね。しっくりこなくて。

少し前に公式や制作者がこういうんだからそれが正史であり、正解だっていうのに自分はそれをわかったうえでもそのキャラや展開に考察を入れるって書いたんですけど、こういうところなんだろうなって。別にそれを否定したいとか攻撃したいっていうんじゃなくて、広げたいというか、自分は違うんじゃないかって感じたり思ったことを全部違います、不正解ですってされちゃうのは腑に落ちないんですよ。別にいいじゃんって。それを誰かにぶつけるとか投げつけたりするんじゃなければ、その考察や思考の展開って楽しいことだと思っていて。趣味、娯楽に近いものなんですよね。頭を使うパズルゲームを楽しむようなことに近いと思っていて。

話をプレイしたゲームに戻して。こういうゲームってやっぱり実況してみよう、やってみようって人が結構いて、そうなるとやってみた感想とかそのゲームの紹介ページに感想とかが並ぶんですよ。そこにはみんな、色々考えさせられましたとか、面白かったですみたいな、まぁ無難な言葉がずらりと並んでいて。楽しませていただいている身だからさ、否定的なことは書かないと思うよ?わざわざ。でも、みんな全肯定的なの。面白かったって。本当に?自分のように疑問持った人いない?って思ったんだけど、いたとしてもわざわざ主張してコメントは残さないか。んー・・・まぁそれで作者さんが不快になっちゃうなら問題だもんね。自分はこう感じたから書いちゃうけど。別にゲーム自体を否定もしないし、作者さんはこう考えてるんだなっていうのは悪くないとは思うけど、それはあとがきなりに書いてもらって、ゲームをやる側にはどうせ投げかけるならそこにゲームとしての面白さを持たせてくれよって思う。大変申し訳ないけどね。だって素直に面白いとは到底思えなかったんだもの。何度も書くけど、あくまで個人的に、自分が感じて思ったことですからね。くれぐれもお間違えないよう。

算数の答えみたいにさ、普遍的に人がもうそれはそうとしか共通認識できない確固たるものだったら答えを提示されても仕方なく受け入れるけど、そうじゃないものには、ただそうだよねーとはなりたくないなって自分は思う。面倒くさいつっかかりしてるなーとは思うけど。ネタバレなしで言うけど中身というか内容が心理的というか心象にダメージを与えるような内容を含むだったからさ、余計になんかプレイ後の心象が良くなかったんだもの。冒頭にそういう描写がありますって注意喚起があるからそれは批判するところじゃないんだけど。こういう中身になってこういう描写になるっていうなら正直やらなきゃよかったって。ちょっと気落ちしたから。描写にっていうよりもやもやしたものばっかり残っちゃって。回復するのに明るい自分の気分が上がりそうな動画探しに行きましたから。やっかいなプレイヤーでごめんなさいね。曲がり間違って作者さんがこの記事にたどり着こうものなら本当当たり屋にぶつかってこられたと思って無視してやってください。ごめんなさい。でも、正直に自分はこう感じたんだっていうことは嘘偽りなく、書いておきたいと思います。みなさまはこんな風に自分であんまりだったなっていったことには目を向けず、自分を含め、楽しいことに目を向けて今日1心穏やかに過ごしていけますように。

では今回はこの辺りで。読んでくれたことに感謝を。それでは、また。

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