世界一忙しい新規のお客様の心を動かすための文章作成術
新しいお客様を開拓したい。
新しく提携をして事業を拡大したい。
新しく仲間になって欲しい。
ビジネスにおける新しい出会いは、「文章」で伝える力を付ければ、実現の可能性が上がります。(※3,010文字/約6−7分で読めます。)
なぜなら、非接触のコミュニケーションが主流となった現代においては、「文章」で相手に伝えるスキルが重要になっているからです。「文章」で伝えるスキルを鍛えていくことは、自分の願望を叶えられる機会が増やすことに直結します。
日々の生活の中において、みなさんのメールボックスにも大量のメルマガ/案内が毎日届いてるかと思います。
届いたメールの中で、どんなメールをクリックしますか?
クリックして内容読む/そのままゴミ箱にいく、この違いは書いてある言葉を読んで自分の心が動いたかどうかです。
ビジネスでも同様に、心を動かす文章を作れる人は、新規のお客様を獲得できます。
私は、社会人をスタートした16年前から文章を使って新規営業をしていました。文章の重要性を再認識したのは、リモートワークが始まった去年の2020年です。
私の社会人1年目は、証券会社での新規開拓営業。中小企業の社長あてに毎日巻紙を3枚書いていました。「文章」で取引をするメリットを伝え、取引のきっかけを創出。
現在はIT企業のマーケティング担当として、新しい提携先やセミナーを共催するパートナーを開拓。アプローチは、メールやメッセンジャーを通じて「文章」で伝えています。
社会人のスタートから現在に至るまで、いかに文章で相手の心を動かし、承諾をいただけるかを考え、学び、今も実践しています。
今回は、私がこれまで培ったこと/今も実践している文章作成の方法を紹介します。みなさんのビジネスでの新しい出会いを生み出すヒントになれば、うれしく思います。
※もっとも大事なタイトル/見出し
まず、私が文章を構成する上での心構えは、
相手が世界一忙しい人だと思って文章を書く
なぜなら、知らない人から来た文章は、「秒」で判断されるからです。最初の見出しで興味を持ってもらえれば、続きを読んでもらえます。逆に最初でつまづけば、ゴミ箱行き…
最初の見出しは、その先に続く文章を読んでもらうための登竜門。相手の興味を惹き、本文を読もうかなと思ってもらうために、全てを注ぐ必要があります。
なので、最初に書くのは
結論+相手のメリット
最も伝えたい結論(主張)に加えて、相手にどんなメリットがあるのかを短い文章でまとめます。
最初に結論を書き、相手へのメリットを提示するのは、相手への配慮でもあります。これから自分が伝えたいことに対して興味を持つか、NOかを最初に判断してもらうためです。
なぜなら、相手は世界一忙しい人であるから。読み手を配慮をした文章であれば、この先を読んでみようかなと思ってもらえるかもしれません。
では、結論+相手へのメリットは、どのような内容にしたらいいのでしょうか?
結論+相手へのメリットは、関係性の強調をする
人の興味・関心を惹くために必要なのが、関係性の強調です。
関係性の強調とは、「これから話すことは、あなたと関係して、こう役に立ちます」と伝えることです。
なぜなら、相手が聞きたいのは、商品の説明ではなく「自分にどんなメリットがあるのか?」だからです。
聞き手に「この内容は自分との関係がある」と思わせることができれば、相手は興味を持って文章を読んでくれます。
参考にしたのは、メンタリストDaigoさんの「超影響力」の本です。
自分と関係があるから知りたくなり、人は知りたくなると行動するのです。(中略)誰かに何かを伝えるとき、自分の正しさをアピールしたり、相手の間違いを指摘する必要はありません。「これから話すことは、あなたと関係していて、こう役立ちます」と伝えること。
「関係性の強調」こそ、超影響力を支える要なのです。
本文の構成
見出しをクリアできたら、いよいよ本文を作っていきましょう!
文章構成は、
相手について
(事前にネットや本などを駆使して調べ尽くし、
相手に興味をもっていることを伝える)
↓
結論+相手のメリットを再度
↓
自己紹介/会社紹介
↓
相手にメリットがある理由
+
自分にはあなたが必要/あなたにも自分は有用だという理由
↓
事例や実績
↓
相手にして欲しい行動
まず、相手を知っていること/興味があることを伝えます。これは、相手への礼儀でもあります。
次に、再度タイトル/見出しで書いた「結論+相手へのメリット」を提示。
そこから、自己紹介/自社紹介を簡潔に。
ここから、論理的に文章を構成していきます。
相手にメリットがある理由&自分とあなたが組むことによってお互いにメリットがある理由を述べます。さらに理由を補強する事例や実績をプラス。
そして、最後に相手にして欲しい行動を示します。
これだけだと分かりにくいと思いますので、
参考までに、私が新著を出版した著者の方にセミナー登壇を打診した時の文章がこちらです。
タイトル:新著の出版を記念したセミナー登壇の依頼です。
〇〇様のご活躍をいつもSNS、△△のメディアで拝見しております。
特に最近は、□□の分野に力を入れ、ご活躍されている姿に感銘を受けております。
この度は、〇〇様の新著の出版を記念したセミナー登壇の依頼で連絡をさせていただきました。
弊社☆☆社は、☓☓という事業を展開しております。特に大企業の役職者を中心にサービスを提供しております。
新著のターゲットとなるビジネスパーソンに〇〇様の新著の内容をお話いただき、本のPRができます。
弊社としてもお客様に有益な情報を提供でき、満足度を向上させることができます。
先月も同様のセミナーを2度実施し、200名を越える方にご参加いただいております。
お忙しいことと存じますが、ご興味を持っていただけましたら、
ぜひ一度オンラインにて打ち合わせをさせて下さい。
ご検討、よろしくお願いいたします。
本文の構成を作るにあたり参考にしたのは、以下の2冊です。
「朝日新聞」名物・名文記者である近藤康太郎氏の著書から、相手を口説くための『メールの三手詰め』
『メールの三手詰め』
あなたを知っている→自分はこういうものだ→だからふたりは会うべきだ
一手目、自分はあなたを知っている
二手目、自分はこういう者である
三手目、したがって自分にはあなたが必要だ(あなたにも、自分は有用だ)
世界累計500万部超!「嫌われる勇気」のライターの古賀史健氏の著書から、『論理的な文章の構成』
『論理的な文章の構成』
①主張:その文章を通じて訴えたい主張
②理由:主張を訴える理由
③事実:理由を補強する客観的事実
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まとめ
文章を構成する上での心構え:相手が世界一忙しい人だと思って文章を書く
最初に書くこと:結論+相手のメリット
人の興味・関心を惹く:関係性の強調
文章構成:
相手について
(事前にネットや本などを駆使して調べ尽くし、
相手に興味をもっていることを伝える)
↓
結論+相手のメリットを再度
↓
自己紹介/会社紹介
↓
相手にメリットがある理由
+
自分にはあなたが必要/あなたにも自分は有用だという理由
↓
事例や実績
↓
相手にして欲しい行動
文章力を向上させることは、ビジネススキルの向上に直結しますので、ぜひ一緒に磨いていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考:以前に書いた「新規営業について」の記事です。
新しい本を買ってまたnote書きます!