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妊娠はしておらず・・・

いきものがかりは普段全く聞きませんが、合唱の定番曲「エール」は毎年のように合唱祭で聞いています。それはともかくおめでたいニュースですね。おめでたいのですが、なんかリンクの記事を読んでモヤっとしたので、そのモヤモヤ感を吐き出したいと思います。(調べたら乙武さんがおなじことつぶやいていて、ネタがかぶってました汗)

以下リンクの記事の引用。

吉岡はインスタグラムでも「私、吉岡聖恵は本日8月1日に、結婚致しました事をここに御報告させていただきます」と報告。「お相手は一般の方で、私の事を1人の人間として、そして1人の歌い手として心の底から受け止め、包み込んでくれる、優しく真っすぐな心を持った方です。そして私の人生においてとても大切な『歌うこと』に対しても大きな理解を示してくれています」と“夫”についてつづった。
吉岡は妊娠はしておらず、今後も仕事を続けていく。「これからも皆様への感謝の気持ちを大切に、1人の人間として成長し、歌手としてもすてきな歌を末永く届けていけるように、より一層精進してまいります。あたたかく見守っていただけましたらうれしいです」とした。

女性の有名人が結婚すると必ずと言っていいほど、妊娠の有無が述べられます。これなんなんすかね?今後の仕事のこともあるので、事務所に報告しなければいけないのはまだわかるとして、それは世間に公表しなければいけない理由なんてどこにもないと思うんですけどね。

もちろんファンにしてみれば気になることかとは思いますが、芸能人と言ってもプライバシーはあるはずで、なんか気持ち悪いです。

確かに「できちゃった婚/授かり婚」が一般化してきたという社会背景はあるかと思いますが、これって結局「結婚=妊娠」というジェンダーバイアスの賜物なのかなと思います。21世紀になってこれだけ生き方が多様化しているにもかかわらず、結局女性は「結婚⇒妊娠⇒子育て」するものという古めかしいステレオタイプな考え方が社会の根底にあるため、こんな報道が当たり前になっているのかと思います。結婚しても子供を産まないという選択肢だってありますし、望んでも子供ができない夫婦も多くいます。にもかかわらず、「結婚+妊娠している/していない」の抱き合わせ報道は違和感しかありません。

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これが欧米ならセクハラでアウトだと思います。ジェンダーギャップ指数が先進国の中では最低の121位、中国や韓国にすら劣っているジェンダー後進国の日本ならではの報道姿勢かもしれません。

人気ドラマ「半沢直樹」でもバッシングを受けている男性優位社会(あれは金融業界のお話なので仕方ないとも思うのですが・・・)はいろいろな意味ですでに限界が来ています。社会の構造を変えて、女性が活躍できる環境を整備していかないとこの国の衰退は本当に止まらないとさえ思えます。逆に女性の政治家や経営者などが増えれば、社会は活性化され、生産性も上がり、もっと魅力的な社会になると思います。Gender Equality(性的平等)という概念を教育を通して子供たちに広め、社会が変革していくことを願っています。