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Q 16. エホバの証人も今(2022年7月)、話題の世界平和統一家庭連合(旧称「統一教会」)と同じようなキリスト教系の宗教団体ですか?

A.
 はい、そうです。しかし厳密に言うなら、旧統一教会やエホバの証人はキリスト教ではありません。これらの宗教は聖書を自分たちの都合の良いように利用するので「キリスト教系」とよく報道されますが、その中身や教えは本来のキリスト教の教えとは全く違うものとなっています。正統キリスト教から見るなら、彼らは異端であり、新興宗教・カルト宗教と言わざるを得ません。
 では、なぜエホバの証人は新興宗教、カルト宗教と言えるのでしょうか?

1.被害者の会が結成されているから

 私たちの国では日本国憲法第1921で信仰の自由が認められています。ですから、すべての人はどのような宗教を信じるかは自由なのです。しかし家族や親友が奇妙な宗教に入ってしまって、それまで大切にしていた家族や友人の人間関係、趣味、勉強や仕事、人生の目標を捨てるようなことを言い始めたら、誰でも心配します。ましてや、その宗教団体が危険な破壊的カルト宗教であり、本人が騙されて入信した被害者だとすれば、家族や友人として何とか助け出したいと思うのは当然のことです。そのような中で多くの問題のある宗教団体に対して被害者の会が結成されるのです。実際、社会的な悪を行なったり、様々な社会的問題を起こしている宗教団体に対して多くの裁判が起こされています。宗教団体に対して被害者の会が結成されているなら、それはカルト宗教である証拠となるでしょう!エホバの証人は旧統一教会のような霊感商法問題や高額献金のような問題はありません。しかし、彼らの教義の中で輸血拒否を強いられ、それを守ることによって助かる命が失われていることやエホバの証人の活動にのめり込んで離婚などの家庭崩壊などの裁判が全世界で起きています。それによって被害者の会が結成されています。ですから、エホバの証人もカルト宗教と言えるでしょう。実際、フランスでは、セクト(カルト)宗教に認定されています。

FNNプライムオンライン

2.キリスト教異端であるから



 エホバの証人は一般的にキリスト教異端と認められています。キリスト教三大異端は、今、問題になっている韓国で始まった旧統一教会、アメリカで始まったモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)、そしてアメリカで始まったエホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)です。これらの宗教が異端と認定される理由があります。キリスト教の教えは、すべて神の言葉である聖書を規準としています。聖書に書かれている通りに信じなければなりません。異端宗教は聖書通りではなく、聖書を自分たちの都合の良いように解釈し利用するのです。そして基本的な教えまでも変えてしまうのです。ですから、聖書をよく知ればそのキリスト教に似せている宗教が異端であるかどうかを知ることができるのです。では、エホバの証人はなぜ、異端と言えるのでしょうか?

①イエス・キリストの地位を下げる

初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
【ヨハネの福音書 1章1節】

聖書 新改訳2017

 聖書では「イエス・キリストは神である」と述べられていますが、エホバの証人は神と認めません。彼らはイエスをエホバによって最初に創造された御使い、「御使いのかしらであるミカエルだ」というのです。しかし聖書のどこにもそのようなことは書かれていません。ミカエルはイエスではなく、御使いのかしらとして存在します。それはミカエルであってイエスではありません。また「イエス・キリストは神である」と述べられている聖句があります。(ヨハネ1:12028、ローマ95、第二ペテロ1:1、テトス213)その他、神として表現されている箇所もたくさんあります。聖書に書かれている通りに理解すれば、イエスは神であるのに認めません。それは結果的にイエス・キリストの地位を下げていることになります。異端はみなイエスを神という立場から下に下げるのです。

②聖書とは別の権威となるものがある

新世界訳聖書(2019年改訂版)

 エホバの証人は、「聖書は神の言葉である」と言いながら、聖書が最終最高の権威ではありません。彼らにとって聖書以上に「統治体」という最高幹部組織、また彼らの教理に合わせた聖書である新世界訳聖書、またものみの塔という組織が出している冊子、これらが最終最高権威となっています。ですから、聖書の教えと組織の教えが違った場合、彼らは組織の教えに従うのです。エホバの証人独特の教えである「輸血拒否」は、そのようなことから出て来たものです。彼らは実際、1945年までは輸血拒否の教えなどはありませんでした。むしろ、彼らの雑誌の中には、輸血を奨励する記事などもありました。しかしその教えは大切な教理となっているのです。その教理によって、多くの信者の命が失われているのです。

③恐れによる支配とマインドコントロールの手法を使う


 旧統一教会は、「地獄に落ちる」という言葉を使って恐れを抱かせ、それを防ぐために印鑑や壺、さらに着物等を高額で買わせる、いわゆる霊感商法で信者たちを支配してきました。またビデオセンターなどに人々を誘い込み、そこで徹底的に自分たちの思想を教え込み、マインドコントロールによって信者にしてしまうのです。同じようにエホバの証人も無料で家庭聖書研究ができると言って、一対一の学び会をし、聖書ではなくエホバの証人の書籍から学んでいくという方法でマインドコントロールしていくのです。その書籍を通して質問と答えを繰り返し、その書籍以外の答えはないとして思考に刻み込まれていくのです。また更にエホバの証人の組織以外に救いはないとし、間もなく来るハルマゲドン、神の大いなる裁きの日に生き残るために組織の留まらなければならないとします。ハルマゲドンで滅ぼされるという恐怖を植え込まれるのです。
私は元エホバの証人ですが、組織をやめる時、頭で組織の間違いを理解しても心の中にはハルマゲドンで滅ぼされるのではないかという恐怖を覚えていたことを思い起こすのです。これ自体がマインドコントロールされている証拠であり、恐れによる支配下にあったことを示しています。

以上、エホバの証人が異端である三つの点を挙げました。
これら三つの点はキリスト教異端と言われる宗教に共通するものです。もちろん、その他にもたくさんの理由を挙げることができます。

【結論】

 エホバの証人の信者一人ひとりを見ると、とても良い人が多いと言えます。しかしその組織や教えは聖書を利用しながら極端な思想であり、信者の心と人生を破壊しています。今回は取り上げませんでしたが、エホバの証人2世・3世の問題はかなり深刻です。社会になじめず、普通の社会人として歩めない元信者(2世)が精神的な問題を抱えながら生きています。組織のマインドコントロールの影響で自分の人生の物事を判断したり決定したりすることのできない元信者がたくさんいます。エホバの証人は、家庭崩壊や人格崩壊をもたらした破壊的宗教カルトです。一人でも多くの方がこのカルト宗教から救い出されますよう祈っています。また力になりたいと願っています。

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