夫が私に選んでくれた眼鏡
眼鏡の耳にかける部分が、ある日突然、パキッと割れてしまい、新しい眼鏡を買おうと夫と一緒に眼鏡屋に行った。
周りがコロナでピリピリしている中、なんだか試着するのが申し訳なく、気になったものを5個くらいパパッと試着して、「これはダメ」「いいかも」と鏡を見て一瞬で判断して、「着用済み」と書かれた箱の中に戻した。
「これが桃ちゃんらしいよ」
と夫が言ったのは、自分じゃ選ばないようなピンクのフレームの可愛らしい無難な眼鏡。かけてみると悪くはない。夫もすごく褒めてくれたので、この眼鏡を買うことにした。
自信のなさからか、「私は眼鏡をかけています」と大きな声で周りに主張するような眼鏡ばかり選んできた。そういう眼鏡は、そろそろ卒業なのかな。
眼鏡が出来上がるのを待っている間、家電量販店に行きiPhoneを見に行く。11月発売のiPhone12miniを予約開始日にすぐ予約する予定だが、値下げしたiPhone11でも良いのではないかと思った。で、最新機種の12や、11やXR、SE(第2世代)など色々触ってみた。正直、少し持ち上げただけでは違いはよくわからなかったが、どれを選んでも良い相棒になりそうな気がした。悩んで悩んで
「やっぱりiPhone12miniが発売されるまで待ちます」
と夫に伝えた。11も良いけど、偶数の方が好きなんだ。
何も買わずに家電量販店を出て、眼鏡屋に戻った。できあがった眼鏡をそのままかけて帰宅した。