散文詩「首を吊った太陽に蛇や女」その18
蕩ける蛇と女
溶ける体が、柔らかく蕩けすぎたためにか、液状となって滴っている。雫となって雨のようにこの宙に降り注いでいる。むしろゆっくりと粒状に飛散していると言う方が正しいかもしれない。あまりにも女が蛇を愛しすぎたために、愛しさのあまりに蛇に体を絡ませてどこの部位であっても舐めすぎたためであろう。すると蕩けた蛇の粘液が粘性の糸を曳いて女の体を覆い始めて、しならせた首から下へと白く露わにされた女の肉がもはや粘液に包まれて、肌の肉の中へとゆったりと液質が浸透していき、蛇