【Edge Rank 940】20年以上前につくったサイト【TOMAKI】
2001年3月に、日替わりでトップページを毎日新しいデザインにしてみるっていう、チャレンジ企画をしてました。今から21年前ですね。
当時僕は、地元のインターネットサービスプロバイダーに勤務しつつ、パソコンインストラクターをしたり、地域のレストランやカフェのホームページづくりなどをしたり、「インターネットのなんでも屋」みたいな仕事をしていました。
2001年3月1日に、「よし!今日から毎日ホームページを日替わりでつくり続けるぞ!」と決意して、それから27日間、自分のサイトのトップページを毎日更新し続けました。
その後、5日目につくったデザインに手を加えて、29個目のトップページデザインを作成して、それをしばらく自分のサイトに使っていました。28日目のデザインは、未完のまま。
今回、バックアップ用のハードディスクを掘り起こしていたら、2000年に制作したサイトのデザインとともに、その、29個の日替わりトップページデザインのデータが出てきました。画面のサイズといい、テーブルを多用したコーディングであったり、デザインのテイストも含めて、「いやー、懐かしいなぁ」といった感じ。せっかくなので、そのデザインをサーバーにアップして、20年以上ぶりに復活させました。
基本的に当時のデザインとコーディングのままアップしているけど、OGPを追加したり、スマホでもある程度見られるようになど、多少は手を加えています。さらに、その作品についての解説なども付けくわえて、ミニサイトの構成にしました。
この三連休は、フリーな時間のほとんどをこのサイトの復刻作業に費やしました。久しぶりにHTMLコードを手書きで打ったり、ウェブページを更新する作業は、すごく楽しかったですよ。
こんなチャレンジ企画を自分のサイトでひとりで勝手にやっていたら、恵比寿にあるウェブ制作チーム「うちで働く気はないか?」とお声がけいただき、2001年6月に転職。この日替わりでトップページを更新するチャレンジ企画をやった3か月後です。
「インターネットのなんでも屋」から、「ウェブデザイナー」に肩書が変わったけど、相変わらず一日中パソコンの前に座って何かを作り続けるってのはずっと一緒。その後、モバイルコンテンツや、通信キャリアのサイト、携帯電話メーカーの仕事なども経験しつつ。今の広告代理店に入ったのが10年前。今でも、やっていることは20年前とあまり変わらない。つまり、一日中パソコンの前で作業しつつ、新しいことを学びつつ、インターネット上で何かをつくっていくということ。
21年前のサイトを掘り起こしたついでに、当時つくりかけだった28個目のトップページデザインに手を加えて、30個目のサイトとして完成させました。2001年に作り始めたページを2022年に完成させたということですね。
さらについでに、31個目、32個目、33個目のページデザインもつくってみました。20年前と同じ作り方で。学生時代の作品や写真などの画像素材を使いつつ。この勢いで、100個を目指してみようかな、と考えつつ。
やっぱり自分は、こういう風に「つくる」という作業が好きなのだと実感しています。
■今月の共通テーマは「アガる」
デザインを更新してバージョンが上がる。つくったファイルをサーバーに上げる。そういった体験を通じて、知識やスキルが上がる、と。
今月のEdge Rankのテーマは「アガる」です。
20年以上前につくったウェブサイトのデザインをバックアップ用のハードディスクの奥から発掘して、自分のサイトに新しいコンテンツをアップしたということを書きました。2001年にコツコツと日替わりでトップページを更新していたら、キャリアアップにつながったお話。
人生において、なにかやりたいことを見つけてそれをコツコツと続けていくと、いつの間にか周りの景色が変わっているっていうことがあるんですよね。その感覚は、山に登ることにも似ていて。以前は「難しい」と感じていたことが、いつの間にかスルッとできるようになっていたり。
そういった「アガる」経験、あなたもありますか?
編集後記
ここ最近、自分の創作活動の履歴をまとめようと思って、古いデータをバックアップしているハードディスクなどを掘り起こしています。リノの大学でアートを学んでいた頃のことから、ロサンゼルスでのホームレス体験から写真の仕事に就くまで。そして日本に帰国してからウェブ制作を仕事にしつつ、プライベートの創作活動を続けていることなども。あまり時系列にはこだわらず、とりあえず記事を執筆しながらまとめていって、最終的にはサイトなり本なりの形に残せたら良いな、と。
今回も、お読みいただきありがとうございました。
次号は2月17日(木)の配信。「東京散歩ぽ」の中川マナブさんです!
「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。