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著作権について学ぶ勉強会

昨夜、外でウォーキングしながら、こちらの勉強会に参加させていただきました。

note主催、著作権がテーマのオンライン勉強会です。

知ってるようで知らない、むしろ知れば知るほどよくわからなくなってくる、著作権。その実態はすごくシンプルなんですけどね。創作物には、制作者の著作権がありますよ、という。

ただ、それをビジネスとか、一般的な慣習とか、個人個人の理解や解釈に照らし合わしてみたりすると、とたんになんかモヤモヤする。

今回の勉強会での一番の収穫は、その「モヤモヤ」があたりまえのこと、みんなそう思っていると共有できたことかな。

スピーカーの山田さんの投稿に、勉強会の内容の詳細が書かれています。

まぁつまり、著作権自体はシンプルだけど、それを世の中に当てはめてみるとけっこう「グレー」な部分が多いよね、と。法律的にはアウト。でも、捕まらなければセーフ、みたいな面もあったりして。それって、車で道路を走るときに制限速度を守るべきだけど、守らなくても捕まらないことが多いし、むしろ周囲の車のことを考えると周りの空気を読んで速度をあわせた方が安全だよね、みたいな。

著作権も、それにちょっと似ている。パクったらダメ、絶対。でも、二次創作ってどうなのよ。同人誌ってどうなのよ。パロディ作品で、原作者が喜んでたとしたら?などなど。

ポイントは、「引用」のお作法。正しく引用しましょうね、と。でも、このお作法も人それぞれだったりもして。ある人にとっては引用でも、別の人が見たら盗用だって指摘されちゃったりもして。難しいよね、という話。

法律的な部分ももちろんだけど、違法ではないけどマナーに反する、みたいなものもあったりして、余計にややこしい。法律的にはアウトであることを認識しつつ、それでも文化を表現する際に誰かの著作物を引き合いに出してみたり。オマージュやパロディーの一線を越えて、一方通行のコラボを決める、みたいな。

捕まらなければいいってことでもないですけど。グレーがなぜグレーなのかも含めて、著作権について学ぶのは大切ですね。

その他、肖像権や商標権など、世の中にはいろんな権利があって。それぞれが作者を守っているように見えて、実は作者から著作物を巻き上げてビジネスに利用するために使われたりもして、それはそれで辛い思いをしないように、きちんと知識を身に付けましょう。

そういえば以前、ずっと毎月僕が作品を提供していた企業さんがいて、それはあくまで「使用権」のみの提供っていうことで、御社のサイトで自由に使っていただいて良いですけど、作者は私ですからねっていう契約だったんですね。それがある日、「著作権ごとまるっと提供していただけませんか?」っていう相談が来て。それはそれで全然良いのですけど、問題は「お値段据え置きで」っていう、わけのわからない依頼でしたね。使用権のみ提供する値段のままで、著作権まるごとくれって、レンタルビデオ屋さんに行って、レンタル料金だけでビデオを売ってくれっていうのと同じじゃないか!と思ったけど、このたとえは今だとわかりづらいね。

「本を貸して」って言うから貸してあげたのに、借りパクして返さない傍若無人な人、というたとえはどうですかね。あるいは、お試し期間が過ぎたのにお金を払わずにサービスを使い続ける人とか。試食をどうぞって進めたら、お金を払わずに商品を持って行った人、とかね。

「誰のものなのか」ってのが重要で。著作物は通常は作者のものだけど。それを契約書などで、著作権を譲渡したりする。そのやり取りをするときにも、著作権について知っていた方が良いよなと思いました。

学ぼうよ、著作権。

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ちなみに、冒頭の写真は、noteが提供する「みんなのフォトギャラリー」っていう著作権フリーの画像です。これは、著作権に縛られずに誰でも使ってよい画像ということで、勉強会の中でもnoteの方が紹介していました。でもこの写真って、よく見るとあの有名キャラのパクリじゃん!この場合の権利って、どうなん?

そこに広がる、グレーの海。

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。