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「好き」の力

昨日、ペンテル吉川工場を見学しながら、心地よい機械のリズムに囲まれて「この時間がずっと続けば良いのに」と思った。すごく心が満たされる、特別な瞬間。

ここ最近、こういう特別な瞬間が度々訪れて、もしこれが映画やドラマだったら「もしかしたら、エンディングが近いのかも」と思ってしまうかも。いや、それでも良いけど。今までの人生、悔いはない。

「日曜アーティスト」として、週末限定の趣味の創作活動を続けてきた。「作品」という、形として残る成果物だけでなく、人とのつながりやプロジェクトなどを通じてそこからコミュニケーションが発生していくというような、漠然とした抽象的な広がりこそが日曜アートの醍醐味なのではないかと最近は思っている。ひとつの企画で知り合った人と、また次の企画でもご一緒できるということがいかにラッキーなことであるか。お互いをリスペクトし、交流しながら、新たなプロジェクトが進行していく。とても幸せな時間をたくさん過ごしている。

2月28日に開催した、3331最後の作品展も。中村政人さんや、優美堂で出会った仲間や、中銀カプセルタワービルがきっかけで出会ったUtaEさんなど。みなさんが2時間だけの個展に集まってくれた。そして僕は、3331への恩返しと、皆さんへのお礼として、そこに展示していた作品をプレゼントした。それもまた、特別な時間。

つい2週間前も、富士山のふもとで撮影にエキストラとして参加した時も、この時間がずっと続けば良いと思った。とても気さくで可愛らしいモデルの女性と一緒に、ミュージックビデオの撮影。これまで外から眺めていただけの世界を中から覗いていみると、そこで一緒に働いている人たちの顔や行動が見えてきて、すごいなと思った。

3月4日に横須賀で古民家のリノベーションを手伝ったり、その翌日に神田で3331の引っ越しのために新しい事務所の壁づくりを手伝ったり。優美堂がきっかけですこしだけ施工の技術を身につけることができたので、それを使って今度はいろいろな現場でお手伝いができるのが嬉しい。

そして、3月12日のWBCの国際野球試合観戦も。チェコ親善アンバサダーになったおかげで、チェコ戦の試合を東京ドームで観ることができたし、その夜に大使館で開催された選手との懇親会にも参加することができた。チェコ代表のキャプテンと立ち話をしつつ、あぁ、これは本当に貴重な体験だなぁと思った。

優美堂でのんびりゆったりと絵を描いたり。子どもたちと一緒に神田の街を歩きながらスケッチをしたり。好きなものを好きと言い続けていたら、好きなものが向こうからやってくるような感覚。自分としては、目の前にあることをひとつひとつしっかり真摯にこなしていただけ。何も特別なことはしていないのだが、特別な時間、特別な体験舞い込んできて、人生って面白いなと思う。

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個人的に思い入れのある本、大切にしたい本、知人が書いた本や、私がちょっとだけ載ってる本などについて書いています。

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。