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日曜アーティストの脳内回顧展(仮)

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日曜アーティストとして、今まで展示した作品や、開催したワークショップなどをまとめていきます。
アメリカで陶芸彫刻を中心にアートを学び、ロサンゼルスでホームレスになりかけつつもフォトグラファーと…
¥500
運営しているクリエイター

#待ち受け画像

待受け画像のクライアント

シャープ株式会社2004年のある日、突然シャープ社の方からメールが届いた。あの、誰もが知ってる電気機器メーカーのシャープ。最初、スパムメールかと思ったけど、どうやら本物のようである。 とりあえず、詳細の話を伺うために、会ってみることにした。恵比寿駅で待ち合わせをして、近くのカフェに入る。この時点で、自分はまだ半信半疑である。 「男性の方だったんですね」と、シャープの担当者さんが言った。「てっきり、女性の方だと思ってました」 「あー、あの、代官山で撮った写真ですよね。あれ

モンスターが健康アドバイスをしてくれるFlash待受画像

「昔、携帯電話にFlash形式の待ち受け画像が設定できたんだよ」って言って、理解してくれる人がどれくらいいるんだろう?Adobe社が、携帯端末版のFlashの開発終了を発表したのが2011年11月。当時僕は、モバイルコンテンツプロバイダーで仕事をしながら、趣味でたくさんの待ち受け画像をつくっていた。もちろん、Flashのも。 「ガラケー」と呼ばれる、スマートフォン以前のいわゆるフィーチャーフォンの時代。メーカーごとに、あるいは通信キャリアごとに独自のフォーマットや仕様が濫立

待ち受け画像の文化

2000年頃から、コツコツと携帯電話の待ち受け画像をつくっていた。一番最初につくったのは、白黒2諧調の5KB以下の画像。動作確認をしたくても、当時僕は携帯電話を持っていなかった。 初めて買った携帯電話は、三菱電機製のNTTドコモmova端末、D502i。ダイアルボタンの部分にカバーがあって、それがカパカパ開閉するデザイン。それまで白黒画面しかなかった携帯電話に、なんとカラー液晶が搭載されたのが発売当時は革新的だった。画面サイズは、96×120ピクセル。というわけで、このサイ