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TANABATA chap.Mercuria

今日8月7日は北海道の「七夕」。
笹を飾ったり、短冊に願い事を書いたことがある人は多いよね。
別名「笹の節供」「星祭り」といわれる七夕、江戸時代に五節供の一つに定められ、今でも広く親しまれている。
ロマンチックさを感じる七夕だけど、実はさまざまな文化が混じり合い、とてもミステリアスなんだよ。

七夕の背景とそこに託された願い…
それに触れることで、あなたの銀河はもっと輝くと思う、そうなることを願っている。



□ 由来 1. 織姫と彦星

みんながよく知ってる、織姫と彦星の伝説。
天帝の娘である織女(しょくじょ #織姫)は機織りが上手で、美しい布を織り上げてはお父さんをすごく喜ばせていた。
そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、働き者の牛使い牽牛(けんぎゅう #彦星)と引き合わせ、二人は夫婦になる。
でも結婚してから、二人は仕事もせずに仲睦まじくするばかり。これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れにする。けれど悲しみに暮れる二人を不憫に思い…年に一度の七夕の夜に、二人が再会することを許した。こんな感じよね

□ 由来 2. 乞巧奠(きこうでん)

この二人の逢瀬を祝い、中国で乞巧奠という行事が催されるようになった。
「乞」は願う、「巧」は巧みに上達する、「奠」はまつるという意味で、織姫にあやかり機織りの技が上手くなるように、ひいては様々な手習いごとの上達を願った。
そして乞巧奠が奈良時代の遣唐使によって日本に伝わり、宮中行事として取り入れられた。
詩歌や裁縫の上達を願って星に祈りをささげ、梶(かじ)の葉に和歌をしたためて、お祀りした。梶の葉の裏側は細くて滑らかな毛がたくさん生えているため墨の乗りがよく、紙の原料としても使われたんだよ。

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□ 由来 3. 棚機津女(たなばたつめ)

日本では機で織った布を祖霊や神にささげたり、税として収めたりしていた。旧暦の7月はお盆や稲の開花期、麦などの収穫期にあたる。
そこで、お盆に先立ち祖霊を迎えるために乙女たちが水辺の機屋にこもって穢れを祓い、機を織る行事が行われた。
水の上に棚を作って機を織ることから、これを「棚機」(たなばた)といい、機を織る乙女を「棚機津女」と呼んでいた。

□ 謎 1. “たなばた”という読み方

棚機の読み方を当てて七夕を“たなばた”と読むようになったと考えられている。
ただ「棚機津女」の話と僕らが知ってる七夕伝説の関係性はない、「機を織る乙女」だけ。

茨城県かすみがうら市にあるよ

□ 謎 2. 節句としての位置づけ

節句は、季節の節目に五穀豊穣や無病息災など邪気を払う行事のこと。
3月3日桃の節句では女の子の成長を喜び、5月5日端午の節句ではこどもたちの幸せを願う。みんな知ってるよね

じゃあ7月7日は?

五穀豊穣的なことや無病息災系のことを短冊にかくかもしれないけど、織姫と彦星の背景や由来、ひいてはその教訓?…僕には謎だよ。

□ ふたりの秘密と七夕の真実

でもこの謎は、可能性に変わった。

織姫と彦星が本当に伝えたかったこと…

僕はそれを『Flower of Love -Mercuria-』として、制作/発表した。

そしてこれは、“あなたの物語”だ。

自己紹介[後編]でも書いたけど…
これらを絵本にしたり、舞台にしたり、多くの人とさまざまな活動を通して、たくさんの感動を共有できるよう、これから動いていく。
あなたと一緒につくりたいんだ

伝説は、旅は、まだ始まったばかりだよ。

僕たちが夢を見るように、夢も僕たちを見つめ、“夢みること”を望んでいる。

あなたと一緒に、七夕をはじめたい。

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