カーネギーメロン大学 神経科学研究所「自己肯定でストレス軽減」
この記事は、カーネギーメロン大学 Neuroscience Instituteによる、Mapping How the Brain Regulates Stressを、なるべく簡単にまとめてご紹介するものです。
上記の研究では、ストレスの軽減と管理における自己肯定(self affirmation)の価値が示されています。
カーネギーメロン大学の研究チームは、
自己肯定がどのように機能するかを説明する可能性のある神経経路を特定しました。
より詳しい結果は下記ジャーナル Social Cognitive and AffectiveNeuroscienceで入手できます。
研究者のジャニーンM.ダッチナーは、
こう述べています。「いくつかの行動的介入が報酬システムを活性化できることを私たちは知っていますが、そのような介入の1つが脳内のストレスを減少させるのです」
ストレスは自律神経系、心血管系、神経内分泌系、免疫系を生理学的反応として誘発する可能性があります。
自己肯定はこのストレス反応の調節に役立つとのことです。
自己肯定が脳でどのように機能するか
を理解するため、研究チームは報酬構造の活動と脳のストレスとの相関関係に焦点を当てました。
複雑な数学の問題を解くという課題に対して、自己肯定を行なったグループと、自己肯定を行わないグループとを比較すると、自己肯定を行なったグループの方がストレス感を低下させ、パフォーマンスを向上させることを発見しました。
ストレスフルな状況下において自己肯定をすることによって、脳の報酬領域(VMPFC)は活動を強化し、脅威領域(AI)では活動が少なくなるようです。
自己肯定は誰でもアクセス可能
もちろん費用も発生しません。特別なツールや治療も必要ありません。人が自発的、または意図的に従事することができる習慣なのです。
自己肯定による影響は、すべてが明らかにされたわけではありません。しかしダッチナーは、自己肯定が、苦痛やストレスに寄与する脳の他のプロセスに影響を与えることによって、ストレスの軽減につながる可能性があると考えています。
彼女の将来の研究は、より効果的な自己肯定を行なう状況の探求と、ストレスの種類による緩衝作用の調査をすることを目的としているそうです。
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