トマさんの31日間noteにバスを上げるチャレンジ#31「本土へ目を向けた王女の巻」
今日が最終日です。
31日目のお題はバスの中でも大好きなエアロクィーン。
以前出したのとは別のセミサロン仕様です。
このまま永遠に輝いていてほしいと思います。
「花澤島交通 386号車」
前日分に引き続き、新零県東方に浮かぶ小さな島「花澤島」を拠点に営業する「花澤島交通」からの一台。
本車は1989年に新車で2台採用された三菱ふそう・エアロクィーンK。
乗客定員50名のスーパーハイデッカーで、回転サロンを4列も装備した特別仕様車です。
車体デザインは1993年頃に塗り替えられたもので、大きな「H」の文字をデザイン。
当初外側に入る強調ラインは施工ミスで本車のみ前方が桃色、後方が赤色となって変化をつけていましたが、2012年頃に修正され、現在は後方も桃色の強調ラインに変わっています。
最も、施工ミスを約19年間そのままにしていたというのは小さな島のバス会社ならではなのでしょうが、やはり都会とは差があります。
ゴールドの「Hanazawa Island Bus」エンブレムが光ります。
本車の導入時はバブル景気に日本がノリノリだった頃で、この年に本土の彼礎と花澤島を繋ぐ花澤大橋が開通。
それまでは本土とは高速船のみでしか繋がっていなかった島が道路で繋がることで一気に発展。
豊かな自然環境を生かして島は一気に「都会から近い観光地」と化します。
そんな中にて本車が導入されたことは橋の開通による島から本土への旅行需要をバスに引き込んでもらう事が狙いでした。
実際、同社の読みは(ある程度)当たり、地元企業のネームバリューを生かして学校輸送や町内会の旅行メインに活躍するように。
しかし、それ以外の旅行は自家用車メインになり、同社の観光バスの稼働率は低迷します。
そんな中、同車が目をつけたのは橋で繋がった大都市の彼礎。
島が絡まない彼礎発着の案件も積極的にこなす事を決め、本車は彼礎市内を発着するバスツアーなどでも活躍を始めます。
幸いにも同社にはリフト付きの福祉観光バスとしてエアロクィーンKがもう一台所属しており、「珍しい福祉観光バスを持っている会社」としてシェアを伸ばし、増車にも至ります。
そうして観光バス需要の拡充に成果をあげた本車。
整備が丁寧だった事から、潮風を受けて錆びやすい島という悪条件にもかかわらずなんとキャリア33年目に到達。
現在も島内発の学校輸送や本土発のバスツアーで活躍しています。
あとがき
31日間、完走しました。
長かったッス。本当に。
毎日ネタを考えるのが大変で、体調が悪くなった事もあり、ギリギリに投稿した事もありましたが、それでもどうにか31日続けてこられました。
31日間のまとめはまた後日したいと思います。
ありがとうございました!
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