アメリカ駐在行きますか?それとも日本に残りますか?

 会社に入社して6年目が過ぎたころ、
会社の偉い人に突然呼ばれこのようなことを言われました。

「アメリカに行ってもらおうと思っているんだ。
どう?
家族にとっても大きな変化になるから
じっくり話して考えて、一週間くらいで返事して。」

驚きました。
海外勤務の希望は特に出していなかったので、
「なぜ、私に・・・」感が半端なかったです。
自分の座席に動揺しながら戻りました。

悩みました。
不安は書き出せばいくらでも書き出せる状態でした。

何よりも、英語。
どう考えても自分の英語力では米国で生き抜いていける自信は皆無。

絶対にコミュニケーションは出来ないだろう・・・
おしゃべり好きな私が耐えられるのか?

子供も小さかったので、何かあった時に乗り切れるか・・・

普通に生活していけるのだろうか・・・

家なんて探せるのか?

そもそも仕事なんてできるのか・・・

どう考えても英語通じないだろう。

でも、こんな機会はそう無いはず。
これを逃すのは勿体無いかもしれない。

でも、英語が話せない。

怖い。日本の快適な生活を捨てられるのか?

これらが堂々巡りで繰り返しました。
不安がとんでも無く積み上げられ、たまにポジティブな所が顔を出す。
それもすぐに不安にかき消される。

これを頭の中で繰り返しながら、その日はもちろん仕事なんて手につかず。
その日は定時で切り上げて帰宅。

家に帰って、夕飯を食べて妻に話をしました。

私「アメリカ駐在の話が来たのよ」
妻「本当!楽しそう。行く」
私「え?英語とかで生活するんだよ」
妻「そうだね、英語話せないけど・・・何とかなるんじゃ無い?」

妻は私よりも数倍決断力が有ることを教えられました。

それでも悩み続ける。私。

英語が出来ない。英語でコミュニケーションできる自信がない。
この現実が重くのしかかって、数日答えが出せませんでした。

しかし、親戚のおじさんの「国境なく人生を楽しんでいる感じ」
(詳細は昨日のNoteをご確認ください。)
これを思い出し、財力はともかくあの感覚を身につけられるかもしれない。
そして、挑戦することに決断しました。

そこからは目まぐるしく準備が始まりました。

英会話教室に再び入学申し込み。
今回は「英語が話せたらかっこいい」というものではなく
学んだことを身につけて「アメリカで生き延びる」という明確な目的が。

英会話教室の窓口の方「お申し込みありがとうございます。入学に特別な目的はありますか?」
私「あります。アメリカに駐在することになって」
英会話教室の窓口の方「それは良かったですね。では向こうでの生活で使えるようなカリキュラムを選びましょう」
私「是非ともお願いします。もう必死なんです」
英会話教室の窓口の方「では、まず英語力を調べるためにGTEC試験を受けてください」

そんな流れでGTECを受験。もちろん「GTECって何?」という状態です。

英会話教室の隅のPCで受験を開始。
結果は625点。
再び、TOEIC受験した時と同じ状況です。
「これは・・・どう解釈していい点数なんだ?」

そんな戸惑いと共に駐在に向けた英語の勉強が始まりました。

しかし、この英会話教室に通った結果から
改めて「言語」を習得するということはとても難しいと
痛感してしまうことになったのです。

そのお話はまた次回に。

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