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Tom's Best Hit 2020 ~Movie, Anime, Manga~

いつもと違う年末年始、どう過ごされていますか?

Tom's Best Hit 2020 ~Book~」に引き続いて、今度は映画・アニメ・マンガ編です!

実はこれまで、映画・アニメ・マンガにはほとんど興味を持ってこなかった増田ですが、このコロナによって、はまってしまいました…

その中でもおもしろかった作品を紹介します!

Book編もあるので、そちらもぜひ~!

◆映画◆

『ハーモニー』

極端な健康志向と社会の調和を重んじた、超高度医療社会へと移行した世界。そんな優しさと慈愛に満ちたまがい物の世界に、立ち向かう術を日々考えている少女がいた。
少女の名前は御冷ミァハ。世界への抵抗を示すため、御冷ミァハは、自らのカリスマ性に惹かれた二人の少女とともに、ある日自殺を果たす。
13年後、霧慧トァンは優しすぎる日本社会を嫌い、戦場の平和維持活動の最前線にいた。霧慧トァンは、かつての自殺事件で生き残った少女。
平和に慣れ過ぎた世界に対して、ある犯行グループが数千人規模の命を奪う事件を起こす。犯行グループからの世界に向けて出された「宣言」によって、世界は再び恐怖へと叩き落されるのだが―

出典:https://project-itoh.com/harmony/index.html

原作は伊藤計劃の小説『ハーモニー』。実は小説を読んでから映画を見たのだけれど、どちらもいい!

映画は、映像と声が美しくて、いい!
小説は、最初から貼られていた伏線が、すごい!(ボキャ貧)

もちろん自殺は望ましいとは思わないし、健康でいること以上に価値のあることはないと思うんだけど、一方で「死ぬ権利」を奪われて、健康で思いやりのある人間としていつづけること、それは幸せなのだろうか?

ストーリー自体もおもしろいし、観た後にいろいろと人間が生きるということについて考えさせられる作品でした。

※スプラッタなシーンも多いので、観る際はご注意を…
(実はこういうスプラッタなシーン、好きなんです。。非現実感がたまらなくて。。。)

伊藤計劃の作品、『虐殺器官』『屍者の帝国』もおすすめ!(小説も、映画もあります。)
伊藤計劃、SF好きにはたまらない!!

『パプリカ』

表の顔は精神医療研究所に勤めるセラピー機器の研究者、裏の顔は“パプリカ”というコードネームを持つセラピスト千葉敦子は他人の夢をスキャンすることが出来るというセラピー機器“DCミニ”を使い、日々患者の迷える心をケアしていた。だがある日、その“DCミニ”が何者かによって盗まれてしまう……。
それを機に研究員たちは次々に奇怪な夢を見るようになり、精神を冒されていく。謎の解明に挑む千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人の夢探偵パプリカに姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。
しかし、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた…。

出典:https://www.sonypictures.jp/he/815804

夢と現実の境目がわからなくなる!
初めて見たときは、途中から何が起こっているのか全然わからなくなりました…

夢があるから現実が成り立ち、現実があるから夢は存在できる。「夢」というものについて考えがめぐります。

それと平沢進の音楽がいい!!ストーリーもそうですが、音楽にも注目!

ちなみに、筒井康隆の小説にはまったきっかけがこの映画です。筒井康隆の小説も紹介しているので、こちらもぜひ。

『未来世紀ブラジル』

20世紀のどこかの国。情報局の小官吏サムの慰めはヒーローになった自分が天使のような娘と大空を飛ぶ夢想に耽ることだった。ある日、書類の印字ミスから善良な靴職人が大物テロリストと間違われて処刑されてしまう。後処理のため未亡人のアパートを訪れたサムは、そこで夢の中の娘に出会う……。

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0067XIHEA

この作品を一言で言うと、不思議!!

2時間24分って意外と長いし!でも最後まで見るとおもしろい!!(世界観をつかむのが大変だけど…)

ジョージ・オーウェルの『1984年』の要素があちらこちらで見られるように、極度な官僚制であったり、管理社会への皮肉を描いているんだと思うけれど、、、なんとも言えぬ。笑

これを紹介した理由はただ一つ、誰かにこの映画を見てもらって、考察を話したいからです。(これを読んでいただいているあなた、どうかよろしくお願いいたしますぅぅ、、、)

ちなみに、ちょっと触れたジョージ・オーウェルの『1984年』も最高のディストピアSF作品なので、ぜひ読んでみてください!

◆アニメ◆

アニメは2作品!
この2作品がおもしろすぎて、ほかのアニメを見るよりも同じのを何回も見ていました笑

『PSYCHO-PASS』シリーズ

舞台は、人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。

その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。

そのような監視社会においても発生する犯罪を抑圧するため、厚生省管轄の警察組織「公安局」の刑事は、シビュラシステムと接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を行っていた。

この作品は、このような時代背景の中で働く公安局刑事課一係所属メンバーたちの活動と葛藤を描く。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/PSYCHO-PASS

いや~最高のアニメです。笑
よすぎて、ボキャ貧になります。笑

犯罪係数という数値を指標に生きる社会で、登場人物たちが葛藤を抱えながら、成長していく。

そんなストーリーだけでなく、この作品は、世界観がすごすぎる!
シビュラシステムによる客観的な評価ができるようになった一方で、人間が主体的に選択し、生きることがなくなった。

そんな社会で生きることは、果たして幸せと呼べるのか?豊かな生き方なのか?

フィクションだけれども、現実世界に問いを投げかけてくれる、そんな作品です。

テレビアニメが3シリーズ、劇場版が2本、スピンオフの劇場版が3本出ています。

(この作品もスプラッタ多めなので、お気をつけて…)

『攻殻機動隊』シリーズ

西暦2030年——あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても“孤人”が複合体としての“個”になるほどには情報化されていない時代……。

情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。

公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。

出典:https://www.production-ig.co.jp/works/ghost-in-the-shell-sac/index.html

この説明だけ読んでも全然わからないと思います。そう、攻殻機動隊は、ストーリーが複雑で、説明しにくい!

端的に言うと、脳とインターネットが直接接続できる「電脳化」、そして体の一部または全部を機械に置き換える「サイボーグ化」が可能になった世界で、サイバー空間での犯罪に対処する攻殻機動隊を描いた作品です。(全然説明しきれない…)

ストーリー的に感動できるのはもちろん、この作品も世界観がたまらない!

全身のサイボーグ化が可能になったことで、人間とアンドロイドの違いが明確になる。作品では、”Ghost”と呼ばれているものが、人間が人間であると示すものとされている。
では、果たして、この現実世界で、”Ghost”とは何なのか…

なかなかよさが言葉にできない…!もどかしい!!
ぜひ実際に見てみてください!!

テレビアニメ(Stand Alone Complex)シリーズが2シリーズ、劇場版もあります。ただ、テレビアニメと劇場版では異なる世界線の話になっているので、ご注意を。

◆マンガ◆

マンガはこれまでほとんど読んでこなかったのですが、二十歳にして、マンガの奥深さに気付いてしまいました…

『アオアシ』

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。

粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、
まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――

そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。

アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!

将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!

出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09186892

知り合いから勧められて読み始めた作品。

なんといっても、主人公の葛藤、成長がアツい!!
主人公の熱意、努力、悩みに読んでいる方が勇気をもらえる、そんな物語です。

サッカーのことは全くわからなくても、主人公の熱さに引き込まれる。名作に出会ってしまった…

(アオアシを読み始めて、サッカーのプレーをYouTubeで見るようになりました。おかげでおすすめにめっちゃサッカー出てくる笑)

『ブルージャイアント』

主人公はバスケ部に所属する宮本 大。
中学の時、友人に連れられて見に行ったジャズの生演奏に心打たれた。
その後、たった独りでただがむしゃらにテナーサックスの練習をはじめる。

「絶対にオレは世界一のジャズプレーヤーに、なる」。
雨の日も猛暑の日も毎日毎日サックスを吹く。初めてのステージで
客に怒鳴られても。それでも大はめちゃくちゃに、全力で吹く。

「僕好きだな、君の音」。
ものすごくめちゃくちゃな演奏。でも、人を惹きつける力が大の音にはある。

激しく変わる。激しく成長する。
ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレーヤーを志す物語。

出典:https://bluegiant.jp/

よく行くコンビニの本のコーナーに置いてあって、なぜかずっと気になっていた作品。これは何かあるなとおもって購入。

こちらも『アオアシ』と同様、主人公に勇気がもらえる作品!
ジャズを愛し、ジャズとともに生きる主人公の生き方が、胸を熱くさせます。

ジャズも全然知らないけど、やっぱり興味持っちゃう。
YouTubeのおすすめにジャズもたくさん出てくる。笑

『iメンター すべては遺伝子に支配された』

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iメンターは24時間365日、常に正しく道を照らします。“暮らしの水先案内人”に人生の決断を委ねよう——。

最新の遺伝子情報を基に、「iメンター」と呼ばれるタブレットが人間に的確なアドバイスをする近未来。
将来の夢は叶うのか、このひとは最良の結婚相手なのか。自分は、いつ死ぬのか。
iメンターは全て数字で、「正しい生き方」を教えてくれる。
本当に人間の幸せは「遺伝子」だけで決定されてしまうのか?

iメンターに管理された「理想郷」で、「数字」という現実を突きつけられた人間たちの尊厳を問う、SFオムニバス!

出典:https://morning.kodansha.co.jp/c/imentor/

前に紹介した2作品とはちょっと毛色が違う作品。
勇気をもらえるというよりも、ハラハラして、考えさせられる作品。

ここまで読んでくださったあなたにはわかるかもしれないですが、そう、わたくし、大のSF好きです。

この作品もSFものなんですが、おもしろいのが、「iメンター」に絡んで描かれる人間模様がまあ繊細で!人間模様にハラハラしながら読み進めます。

世界観も、どこか【アニメ】で紹介した『PSYCHO-PASS』を彷彿とさせるものなんですが、描かれ方がまた違っておもしろい!
PSYCHO-PASSよりも明るく、でも裏には闇をのぞかせながら、世界観が描かれる。

読めば読むほど物語に引き込まれる、そんな作品です。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

Book編 の方と合わせて10,000字を超えました。笑
これで2020年を振り返って、2021年を迎えられそうです。

気になった作品などあったら、ぜひ2021年、楽しんでみてください~!


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