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人生を愉しむ 〜いま、想像できない自分になる〜

人生を愉しむなんて書くと仰々しいが、どんなことに対してもこのスタンスを貫くことができれば、本当に愉しい人生になると思う。
今回の気づき自体は、誰もがどこかしらで聞いたことのあるようなことだが、一日でこれだけわかりやすく体験できたことがまさに貴重な経験。
この感覚を忘れないようにするための記録。


❆ ❆ ❆

前夜は指宿のゲストハウスに宿泊。
AM4:00起床。開聞岳登山のため始発電車で出発。

のはずが、ハプニング発生。
まさかの部屋のキー閉じ込み。
(オートロックではない昭和なドアノブなのだが、、、確かに注意喚起の張り紙はあった。)

スマホも財布も部屋の中の丸腰状態。途方に暮れる。
かつての自分ならば「最悪だ」と嘆き、落ち込み、不機嫌な時間を過ごしていたかもしれない。

最初の5分10分は、なんとかこじ開けようと頑張ってみたり、何か方法はないかと思案したものの、しばらくして「しゃーない」に落ち着く。
そこにあった「指宿の歴史」の本でも読んで待つかと、2時間ほど熟読&熱中。
指宿の由来や温泉の専門的なことが知れて、よい時間を過ごせた。と心から思えた。

AM7:00過ぎ。近所の商店が開いたので、おばあちゃんに電話を拝借し、管理人さんに連絡。
無事解錠し、いざ出発。。。するも次の電車は昼頃とのことで、次の宿泊地までの行程を考えると山登りは諦めなくてはならぬ。

「いや、タクシーでも行こう」
そこでの出逢いが素晴らしかった。

タクシーの運転手さんはニコニコ笑顔で話してくれる方で、心地よい時間だった。
そして、なんだかんだキャッシュバックがあり、登山口までの支払いはなんと100円。え、電車より安い。

料金もオトクだが、何よりその時間が素敵だったので、急遽予定変更!
下山後も迎えに来てもらい、次の目的地(知覧特攻平和会館)までお願いすることに。

登山中はあたたかい気持ちで頭も心もいっぱい。
この数ヶ月を総括するフレーズがこのときふと浮かんできた。(またの機会に書く)

二度目の移動時間は、より深い話ができ、また鹿児島に来たい、またこの人と話したいと思えた。
最後に一緒に撮った写真は、この日を思い出す大切なきっかけになるはず。


❆ ❆ ❆

これまで、特に社会人になってから、意識していたわけではないが、どこかで思い込んでいた。
キャリアビジョンを明確にして、目標に向かって努力し、どれだけ大きいことを数多く成し遂げられるか。
それが人生を豊かにする最重要ファクターであると。

でもいまは違う。自分にとっては違うとはっきり意識した。

計画通りが全てではない。

目標達成が全てではない。

計画通りでなくても、目標が達成できなくても、人生は愉しい。

むしろ、変化こそが人生を愉しくする要素。

計画通り・目標達成にこだわりすぎて、ハプニング・変化を愉しめないのはもったいない。

とはいえ、目標・計画という軸があってこそ感じることができる変化。
何も考えずに漂うような行き当りばったりな生き方は変化を愉しんでいるとは言えないし、そもそも目標なき努力は不毛であり続かない。

ビジョンを描き、計画を立て、前に進みながら遭遇するハプニングを愉しみながら、変化し続けていこう。

いま、想像できない自分になる。


❆ ❆ ❆

余談。あえてもうひとつ。今回よかった点は、不機嫌にならなかったこと。
キー閉じ込みで途方に暮れた待ち時間、電車がないので登山を諦めそうになったあの瞬間。
必要以上に落ち込まず、後悔せず、しゃーない。と事実を捉え、愉しみに転換しようとできたこと。上機嫌でいられたこと。

以前読んだ本「運転者(喜多川泰 著)」を思い出した。
出逢ったのもタクシーの運転手さん。重なる部分が多く、まさにこの本で言わんとすることを体感できた気がする。

運転手さんの名刺ももらったし、この本と一緒に御礼の手紙を送ってみた。届いただろうか。

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