B'z Bro.の大学生がB'zのオリジナルアルバムをレビューする[#5 IN THE LIFE]
お疲れ様です。Tomと申します。
今回はB'zの5枚目のオリジナルアルバム「IN THE LIFE」を紹介させていただきます!
・概要
1991年3月27日にリリースされた8thシングル「LADY NAVIGATION」はB'z史上初のミリオンセラーを記録したシングルとなった。以降B'zは20thシングル「Real Thing Shakes」までの13作品連続でミリオンセラーを記録することになる。
その後、本作からの先行シングルとして「ALONE」をリリース、1991年11月27日に5thアルバム「IN THE LIFE」がリリースされた。
初動でミリオンセラーを記録し、オリジナルアルバムでは自己最高位の年間チャート2位を記録した。
・第一印象
1曲1曲の持つパワーがこれまでのアルバムとは桁違いに強いと感じた。
「捨て曲がない」とはこういうアルバムのことを言うのだろう。
ハードなギターサウンドと打ち込みを多用した音作りはこれまでの作品と共通しているが、ダンスビート色が薄れてバンド感が増した印象を受けた。
これによって、J-POPからハードロックまで多様なジャンルの音楽を楽しむことができ、飽きの来ないアルバムになっている。
歌詞が物語調になっている曲が多いのも特徴的。
・楽曲レビュー
#1 Wonderful Opportunity
開き直ってるとすら思えるほど明るく、前向きになれる楽曲。
シャッフルビートに乗った韻を踏みまくるサビが楽しい。
この曲を象徴する一節。
Preasureツアーでは定番曲で、振り付けがある。
#2 TONIGHT(Is The Night)
メロウで大人な雰囲気漂うナンバー。
ギターサウンドは抑えめながら、TAKのカッティングが心地よい。
2020年代に入ってから既に2つのライブ(5ERAS・LIVE FRIENDS)で演奏されており、音源とは一味違う円熟味の増した演奏もぜひ聴いてほしい。
#3 『快楽の部屋』
ハードロック色の強い楽曲だが、歌詞に外連味が効いていて聴きやすい。
歌詞の内容はB'zのライブ(LIVE-GYM)と男女関係のダブルミーニング。
この曲のようにハードロックをやりながら聴きやすさを損なわないバランス感覚がB'zを”THE ONLY SURVIVING HARD ROCK BAND IN JAPAN"にしたんだろうなと再認識させられる。
#4 憂いのGYPSY
Aerosmithの”What It Takes”壮大なロックバラードだが、どこかカントリーミュージックのような雰囲気もある。
そして(おそらく)TAKがコーラスに参加している。
いろいろ言われることもある曲だが、いい曲には変わりない。
#5 Crazy Rendezvous
私の推し曲
疾走感のあるポップなナンバー。
エンジン音→イントロの流れが最高、一気にテンションがぶち上がる。
歌詞は「彼女を強引にドライブに連れ出した」といった内容。
ストーリ性の高い歌詞はこの時期のB'zの十八番。
J-POP的な分かりやすさと上で述べたストーリ性の高い歌詞から、自分はアルバム「OFF THE LOCK」の正当進化的な楽曲だと感じた。
#6 もう一度キスしたかった
もはや説明不要の名バラード。
メロディー、ギターソロの美しさもさることながら、やはり一番の魅力は歌詞のストーリーだと思う。
1番:夏に出会う二人
2番:秋の訪れと共に二人の間に距離が生まれる
ギターソロ以降:冬になり二人は別れを決意する
二人の心情の移ろい、各場面で何故「もう一度キスしたかった」のか。
切なくも美しいストーリーだ。
#7 WILD LIFE
疾走感あふれるロックナンバー。
サビの終わりの部分のメロディー(例えばここ↓)が好き。
そしてTAKのギターソロがめちゃくちゃかっこいい。
このレベルの曲を後半に追いやるこのアルバム収録曲の層の厚さに驚かされる。
#8 それでも君には戻れない
こちらも疾走感あふれるロックナンバー。フラれた男の後悔を歌う。
Aメロの歌いだし(1番:退屈な晩 2番:眠れない)が英語っぽく聞こえて
歌詞を見るまで日本語だと気づかなかった。
特に「夜」ではなく「晩」という言葉を使っているのが稲葉さんっぽいと感じる。
アウトロでテンポを落としてサビのメロディーを繰り返すのが未練たらたら感があってとても良い。
このレベルの曲を(以下略
#9 あいかわらずなボクら
アコギとタンバリンだけで演奏される短めの曲。
TAKががっつり歌っている←重要
アルバムの構成的にアップテンポな曲が続いたので
次の曲につなげるための緩衝材的な役割もあるだろうが、短いながらもエモさを感じさせる曲。
(*■д■)、;'.・ハックショイ!!
#10 ALONE
9thシングルにしてB'zの代表的なバラード。
表記はないが、イントロに英語コーラスが追加されたアルバムバージョン。
以前投稿した自己紹介記事のなかでB'zの魅力のひとつにTAKの「歌うギター」をあげた。これまでの記事を書くにあたって古いアルバムから聴いてきたが、ALONEではじめてTAKのギターが"歌っている"と感じた。
もちろん明確な定義など存在せず、聴く人によっても変わるだろうが、夕焼けの光景を思い起こさせるメロディー、音作りはまさしく「歌うギター」だと私は思う。
また、ALONEは稲葉さんの歌詞に情景描写が活用された最初期の例である。
この曲で会得した情景描写は、後の稲葉さんの作詞で強力な武器のひとつとなったと言えるだろう。
(B'zの「TIME」「いつかのメリークリスマス」、稲ソロの「静かな雨」)
・まとめ
捨て曲が一切無い素晴らしいアルバム。
B'zの音楽性の広さを示しながら、全ての楽曲でキャッチーさが損なわれていない、このバランス感覚が聴き心地の良さを生み出している。
・おまけ
シングルをアルバムに入れないがちのB'zは8thシングル「LADY NAVIGATION」をこのアルバムに収録しなかった。
ということで前回同様、私が作ったLADY NAVIGATION入りIN THE LIFEを晒してお別れにしようと思う。
Wonderful Opportunity
LADY NAVIGATION
TONIGHT(Is The Night)
『快楽の部屋』
もう一度キスしたかった
Crazy Rendezvous
憂いのGYPSY
WILD LIFE
それでも君には戻れない
あいかわらずなボクら
ALONE
「憂いのGYPSY」と「もう一度…」を入れ替えたのは、前者の方がなんとなく"重い楽曲"と感じ、入れ替えたほうがバランスがいいと感じたからだ。
・最後に
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。
次回以降は不定期の投稿にはなると思いますがお付き合いいただけると幸いです。
それでは、
せーの、おつかれ!
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