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最近のぼくら

これだれの曲だっけ。なかなか思い出せない。

9mmのトリビュートが発売決定したこともあり、ひっさしぶりに昔のアルバムを漁る。
ベタだけどmr.suicide好きですね。
あと昔目覚ましの曲だったdiscommunication。
あれ流れると隣の部屋の妹は起きる。
なかなか止めれなくてすまんな。

そんなこんなで彼らのライブSEであるATR(:atari teenage riot)聞いて「AA=まんまやないか」というn回目のチープな感情を抱き、BOREDOMS(※1)で甘ったれたJ-popに洗脳された感性を削ぎ、行き着いた先がこれ。

Manic Sheep 「布魯克林」

読みはブルックリン、英表記だとbrooklyn
台湾のバンド。関係ないが、チャイ語って見た目で意味分かるし、なんとなく読み方も想像出来るところ好きです。

2017年の我的年間ベスト5に入る名曲「No more anger」が収録されてるManicSheepの2ndアルバム。他には秋雨、phoney peaceなど人気曲が多く、
中にはeve of destruction(ケミカル・ブ○ザーズ?)やdragondola(スピ○ツ?)など、かの名曲を思わせる曲名やリフがあったり。

アルバムは全体を通してポップなのにどこか切なく儚い印象。それを演出するのが揺れる系のギター。でも不思議と爽やかもあり、加えてクセのない女声ボーカルと邦ロックのようなリズムがポップさを何とか保ってくれている。

マイブラのラブレスを初めて聴いた時の浮遊感とは別の、良い意味でクセのない浮遊感が漂ってる。それでいてポップでもあり、インスト感もあり。
あまりに馴染みがいいので、歌ってる言語が日本語じゃないことに驚く。

Manic Sheep 「No more anger」

そしてやっぱりNo more angerがほんとに最高。他に言うことがない。ただただ曲が良すぎる。ノエルか。

9mmからのくだりガン無視ですが
最近じゃ9mmのような、邦ロック育ちからすれば親の声より聞いた音楽とはご無沙汰でした。
ただ何かのきっかけで久しぶりに聴くとめっちゃ良いじゃん!!ってやっぱなるんですよね。

どれだけ距離が空こうがほんとに好きなものは自分の中に残っていて、忘れはするけど消えはしないんすよね。だから思い出せちゃう。良いのか悪いのか。だって何年も聞いてないradの曲とか未だに歌えるもん。魔法鏡とか嫌んとか。

あの流れでManicSheepに行き着くロジックは不明だが、これまたご無沙汰だったんです。

最近じゃ特にこれ!っていうのもなく、
k-popに浮気したり、奥田民生やPUFFYの有名なやつやらを聴いてたんです。これなら、まあまあ、多様性ですね、で済む話なんです。
ブラックピンク インユア エリアァァ-

しかし、事もあろうに、ヒットチャートのプレイリストを垂れ流しては「夜に駆けるの転調の部分が良い!」などと言うようになってしまい、私の心の中の27クラブは皆影を潜めました。※2

ただ何かのきっかけで久しぶりに聴くと
当時のことを芋づる式で思い出し、一時的に戻ってきた感性が、忘れていた自分の好きな音楽を教えてくれる。それが今回のManicSheep

彼らの新譜(2019年)がこれまた良いジャケ写で、
曲もブルックリンとは系統が違うものの、
これまた良いんですよね~。
一度でいいから生で観たい!って強く思っていたことも思い出しました。

とりあえずライブに行きたい。この状況下での来日は難しそうですが、いつかその日が来たら。

※1 ひげだん、瑛人「香水」、wacciなどJ-pop好き人に薦めるBOREDOMSの魅力!
米国在住ライターさんの分かりやすい解説です
https://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/a-guide-to-boredoms

※2 私はこの曲をディスれないです。最初に聞いた時、流行りそうな要素をたくさん詰め込んだだけのボカロあるある曲、って印象でした。これを口を揃えたかのようにいいよねーって言う人達の前ではカラオケで自由に歌えません。ディスってます。

しかしだ、ふとした時に冒頭の沈むように~が頭の中を流れてきて止まない。何となく再生して、やっぱ嫌いだって思って、しばらくするとまた再生して、を繰り返した。
挙げ句、友人と散歩している時、またも頭の中で流れて止まず、それは今とても聞きたい!というはっきりとした感情にまでなっていた。
そして一人になって聴いたその曲は、私を一時的に、完全に支配した。私がこの曲に負けた瞬間である。庇う所なき完敗。今ではカラオケにて歌うまでになり、ロックが好きですなんて言えなくなった。そんなJ-pop脳になっていたのが冒頭の状態です。
まぁとにかく認めたくないけど好きよ。