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サイダーのように言葉が湧き上がる 感想

ネタバレなし!つらつら書く!

主題歌。というか元ネタ?
どっちが先なんでしょう

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きっかけは劇場のパンフ。音楽が牛尾憲輔、劇中歌に大貫妙子、主題歌はネバヤン。何より曲名が映画名だったので気になり鑑賞。

結論、演出がとっても良かった。ワクワクするかんじ。観てて楽しい!そしてBGMが良い意味で気になる。牛尾さんの音楽はスタイリッシュなのにポップだ。スマイルなら「音かわいい!」って言ってくれるかな。
演出で特に印象に残ってるのは、二人が対称になってマスク、ヘッドホンをつけるシーン辺り。牛尾さんの音楽と相まってバリカッコいい。なんというか、ピンポン(アニメ)の大会のシーンで感じた高揚感を思い出した。

作品の大まかな印象は、ボーイミーツガールなストーリーが、ポップで瑞々しくもユニークな演出で展開されてく、といったかんじ。この監督の監督作品は初めて観たけど、湯浅監督を思い出す。(PSYCHO-PASSで演出担当だったみたい。)

劇中歌では大貫妙子さんの曲が流れる。
そのジャケ写でこれかい!とツッコミたくなるが良い曲だ。ネバヤンもだけど、日本語の語感とか言葉自体を大事にするイメージが強いお二組なので、俳句という要素は好感が持てた。“日本語”とか“言葉”ってのは、この映画において重要なテーマだと思う。

そんな俳句がシーンの所々に散りばめられているのも、この作品の特徴だ。がっつりピックアップされるのもあれば、一瞬映るだけのもある。でもそのどれもが今後の展開や心情を暗喩する役割を果たしているように感じた。次見る時は一瞬映る俳句もちゃんと回収したいなと思う。

ただ、次も見たいか?って言うと、誘われたら見る、というかんじ。映画の満足度としては★5中★3.5。観て良かった!と断言は出来るけど、正直しっくりこなかった部分もある。

ここまで言及を避けてきたけど、やっぱストーリーとしては良くも悪くも王道。この類いは演出がモノを言うと思うけど、最後のシーンは正直すこーし冷めてしまった。。(エンドロール後のやつは好きですミーハーなので)

あーゆー演出で冷めてしまうのは、理屈で捉えようとしている残念な大人脳が悪いんだと、子供が持ってるピュアな心を失ったからだと、そう強く思います。自分の歳を感じえないです。良くないですね。でもやっぱり心の中のZAZYが「何それ!!」と叫んでしまいました。ちなみに「竜とそばかすの姫」でもそうでした。

ともあれ、観て良かったと断言出来る作品です。個人的な感覚だけどアニメ映画って気軽に観れるので好きです。これ長くないし、名作のように観てて疲れることもないです。

音楽に興味ある人もそうでない人も、映画行きたいけど「ブラック・ウィドウ」やら「そばかす姫」が埋まってて困ってる人も、是非ちょっくら観て欲しい。ストーリーは真剣に追わず、頭んなか空っぽで楽しんでね。

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P.S.
チェンソーマンアニメ化するみたいですが、音楽担当が牛尾憲輔なのでドン勝ちです。

あと夏はネバヤンが大正義です