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これからのオンライン化に求めらること

ウィズコロナ、アフターコロナなどと言われますが、日本でも最近は第二波への警戒が呼びかけられています。中々人と接することが難しい中、Zoomや他のツールを使ったオンラインミーティングの頻度がぐっと上がったのではないかと思います。私も、Zoom、Skype、Teams、Google MeetなどでMTGを行なっています。

さて、MTGが行えることはわかってきましたが、困るのは、MTG以外の“雑談”ですね。新しいアイデアは会議室からは生まれないなんて言葉もあります。リアルの時は、オフィスの休憩所、移動の電車やタクシーの中、ランチを食べながら、ちょっと雑談と言う機会が多くあったと思いますが、オンラインになってその機会はグッと減りました。創造的な場を増やそうと苦労している方も多いのではないかと思います。かくいう私も雑談の場を作るためにZoomを使ったバーチャルオフィスを開いてみるなど日々思考錯誤しています。Zebras Uniteにおいても、Regionでの定例MTGやチャットを使って各国やHQとは頻繁にコミュニケーションがあり、また(特にコロナ以降)ウェビナーなどのバーチャルイベントが増えてきています。ただ、Zoomを使ったバーチャルオフィスは利点もある一方、難点がいくつかあることがわかってきました。

- 大人数で話せない(Breakout roomを使えば解消はできます)
- プレゼンしている時にオーディエンスの反応がわからない
- 常に顔が映っているので何か話さなければならない微妙なプレッシャーにかられる(携帯電話などを使って横から映すことで一定の解消はできます)
- 中々同じタイミングで皆が入ってこれないのでMTGルームでひとりぼっちになる

最近は、オンラインMTGではない別のツールも出てきていますね。Tokyo Zebras UniteZebras Uniteコミュニティで話題になっているツールの一つにHigh Fidelity があります。私もまだちゃんと使えていないのですが、見た目がロールプレイングゲームのようになっていて、その空間にいる人を一覧できます。近づいていくと画面がMTGモードになってその人と話をすることができます。

チームを見てみると、創業者はあのセカンドライフの開発をしたPhilip Rosedale。セカンドライフは2000年代後半に世界中で話題なりアバターという言葉を流行らせた製品。半マトリックス状態でそこで生活していた人もいたと聞きます。私もセカンドライフをやっていたころがあります。当時は技術的にはまだまだといった感がありましたが、ロールプレイングゲームでもなくバーチャルに生きるという新たな感覚を感じた覚えがあります。

オンラインで相当のことができるようになり、仕事を片付けるにはオフィスで行かなくてもほとんどのことができるようになりました。仕事に限らず、例えば教育業界においても日本の教育のオンライン化は先進国の中では遅れていると言われていますが、コロナの影響でオンライン化が急速に進んでいます。

先日お話ししたゼブラ企業の方で、地方でコミュニティを作りながらもビジネスとしては、オンラインを活用して海外ビジネスを行なっている方とお話する機会がありました。コロナになってオンラインを強いられたことで逆に世界との距離が縮まったという話もよく聞きます。オンライン化が進んで都会・地方を問わずいろんな活動が行えるようになる、そうすることで選択肢が増えゼブラ企業が増える可能性もあるのかも知れません。

一方で、今のオンラインツールはまだ視覚と聴覚を限定的なスペースで使うものがほとんど。情報の受渡だけであれば十分かもしれませんが、リアルとはまだ多くの違いがあります。仕事にしても教育にしても、21世紀に必要だと言われている能力は想像力や協働力といった従来型の仕事や学びとは違ったところにあります。効率的に片付ける仕事ではなく、創造性を刺激したり、チームでコラボレーションを行えるかどうか、これからのオンラインツールにはそんなことが求められているような気がします。

Yoshi Tabuchi
田淵
www.zebrasunite.com/tokyo
https://www.facebook.com/tokyozebrasunite/


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