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2023.2.25 自然観察会 冬の森の宝さがし ~里山の冬を生きる植物や虫たち

こんにちは。TTTのあさやまです。

今回は八王子市教育委員会学習支援課が主催している自然観察会に参加しました。八王子市と町田市の境目にある雑木林を歩き、植物や越冬している昆虫の観察をしました。

基本情報

・日時:2023年2月25日(土) 9:30〜15:00
・コース:旧稲荷山小学校(寺田町1455-3番地)に集合。グリーンヒル寺田周辺の里山を観察。
・参加費:100円
・講師
新井二郎 先生(元東京都高尾自然科学博物館・学芸員)
大谷理貴 先生(日本鱗翅学会、グループ多摩虫所属)
・サポーター:学習支援課及び実行委員会のみなさん

はじめに

この自然観察会は平成18年8月から始まり、年に3〜4回、今回で60回を超える開催となるそうです。
子供たちに里山の自然と生き物に興味を持ってもらい、自然が循環していることを伝え、地球温暖化や身の回りで起きている自然の異変などと向き合い考えてほしいという願いから設立されました。
今では八王子市教育委員会学習支援課の協力のもと、退職された小学校の理科の先生などを含めた実行委員会とともに、現在も活動を行っています。

見つけた植物・生き物

※歩きながら取ったメモなので、間違いや分からない言葉があるかもしれませんが、自分のための備忘録なのでヨシとします。

・ミズキ
・ネムノキ:枝先が細くなっている、春が始まるのが遅いが花が咲くのが早い、枝分かれが早く太い、葉痕がETのような顔
※葉痕…葉の落ちた痕のこと
・キンモクセイ:2度咲くことが多い、樹皮にダイヤ型の皮目
・ケヤキ
・クズ:3枚で1枚の葉、右と左で葉っぱの大きさの比率が違う
・キブシ:花の穂が垂れてくる、黄色い花、花が咲くのが早く昆虫が来る
・アサギマダラ(蝶):ヒヨドリバナが好き
・メタセコイア:太く1本のまっすぐな幹から細い枝、針葉樹だが落葉する

4本真っ直ぐ立っている木がメタセコイア

・オバナ:この時期花が咲いている
・クリ
・スイセン
・ヒガンバナ
・ノラボウ
・スイバ
・ナズナ
・ヒメジョオン
・シキミ
・ヒイラギ:トゲのある葉っぱが特徴、大きくなると葉っぱが角が取れてくる
・オニノゲシ

葉っぱの水滴がキラキラ光るオニノゲシ 花が咲くのはまだまだこれから

・オニタビラ
・ホトケノザ
・ヒメオドリコソウ
・ウスタビガの繭(虫):ヤママユガの仲間、下穴が排水機能を持っている、上穴が出口、卵で越冬
・コセンダングサ:葉っぱがセンダンソウに似ている
・セタカダチソウ:浅川にもある細く高い植物
・ノウサギ(獣):5月から子どもが生まれる時期
・クワコガの繭(虫):カイコの原種、葉っぱに似た繭
・クワエダシャク(虫):桑の木の枝に化けたシャクトリムシ
・エノキ:オオムラサキの幼虫が春になったら幹に上りやすいように根元周辺の落ち葉の裏にいることがある

左がオオムラサキの幼虫、右がゴマダラチョウの幼虫。見分け方は、オオムラサキの幼虫は背中の突起が4対、ゴマダラチョウの幼虫は背中に3対の突起がある。
5種類の落ち葉を探そうワークショップで拾った葉っぱたち。

・シカ(獣):アオキを食べることがある
・カラスウリ:カラスウリの実よりひとまわり小さいスズメウリの実は甘い
・マヤラン:菌類から栄養をもらってるため葉緑素がない、摩耶山から由来、7月と9月の2回花が咲く
・シラカシ
・イヌザクラ:白い穂になって咲く、肌が白い、ウワミズザクラとの違いは樹皮が色(黒いのがウワミズザクラ)
・ツクバネガシ:羽子板に葉っぱに似ている、鋸歯(きょし)がある、柄が短い
※鋸歯(きょし)…植物の葉の縁にある、ぎざぎざの切れ込み。
・キチジョウソウ:赤い実がなる
・ナガバジャノヒゲ:ノウサギが葉っぱを食べる
・ヤマツツジ
・クロモジ
・アワブキ:冬芽が3本の指を窄めたような形
・ツチグリ(キノコ):雨だと開く
・カシノナガキクイムシ(虫):木に入って食べる、木を枯らすなら菌と共生、木を枯らしてしまう、カシナガホイホイという防虫グッズを使う
・タチツボスミレ
・カブトムシの幼虫(虫):幼虫のまま越冬、不凍液を出して体を守る
・イヌツゲ
・ヤブツバキ:雄蕊の元がくっついている、ユキツバキは元が離れているため区別
・ヒサカキ:枝が分かれる、鋸歯(きょし)がある
・テングス病
・ニガナノルイ:白い汁が苦い
・シロヨメナ
・オオバヤシアブシ
・ウグイスカグラ:雑木林では代表的な木、早く咲く
・ダンコウバイ:クロモジの仲間
・ツルグミウワミズザクラ:枝に小さいコブのようなボコボコ
・ツルウメモドキ:木に絡みつく
・アカシデ:冬芽が赤っぽい、別名アカメゾロ
・ニガキ:冬芽が手をぎゅっと握っているような形、舐めると苦い
・アカメガシワ:マスクメロンのような樹皮、赤い葉っぱ
・ヤマコウバイ:クロモジやダンコウバイの仲間、今の時期は枯葉が残り他の木が花が咲く頃(4月後半)に葉が落ちる
・ヒメドコロ

ヒメドコロの実が乾燥したもの、中に種が入っている。実の内側に光沢があり、とても綺麗。

・トサノクロムヨウラン
・アオハダ:太い枝に対して短い枝が分かれる
・シロスジカミキリ
・ゴンズイ
・ネジキ:ツツジの仲間
・アカシデ:イヌシデよりボコボコの樹皮、葉っぱの先端がつまんだように急に細くなる
・カクレミノ

どんぐりから芽が!

蝶の越冬方法
→卵で越冬する種も、シジミチョウなど
→幼虫で越冬、オオムラサキ
→サナギで越冬、カラスアゲハやモンシロチョウ
→成虫で越冬する種もいる

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