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からむしねじり編みワークショップ@史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)

こんにちは!TTTのあさやまです。

今回は、神奈川県相模原市にある、史跡 田名向原遺跡 旧石器時代学習館(通称旧石器ハテナ館)のカラムシねじり編みでストラップづくりワークショップのレポートになります。

……カラ、ムシ、ねじり、編み?
まず、初見ではスラスラと読めませんでした。笑

参加者募集のポスターによると、

縄文時代は、カラムシなどから繊維をとって編んで服などに加工されていました。 現代もたくさん生えているからむしから繊維をとってなわ状のひもをつくり、そのひもを使ってねじり編みでストラップを作ります。

からむしねじり編みでストラップづくり」ポスターより

とのこと。
どうやら「カラムシ」という植物を使って、紐を作り、「ねじり編み」という手法でストラップを作る、ということらしいです。

というわけで、行ってきました!


交通アクセス

まずは、JR相模線の原当麻はらたいま」駅へ。
そこからバス、または徒歩30分ほど歩いた場所に、旧石器ハテナ館があります。行った時は35℃の真夏日だったので迷わずバスを選択。
原当麻はらたいま駅の2番バス停から乗り、約10分。「田名向原遺跡」バス停で降り、徒歩2分で目的地の旧石器ハテナ館へ到着しました。

入り口

入場して早速ワークショップへ!の前に・・・

旧石器ハテナ館の中へ入ると、早速ワークショップ会場へ案内され、講師の方から史跡田名向原遺跡について教えてもらいました。
旧石器時代〜縄文時代に関する知識は、教科書で習ったもの以外はほぼゼロだったのですが、史跡田名向原遺跡の成り立ちから歴史的価値、今回のワークショップテーマの「編みもの」を通して当時の人々の暮らしなど、色々と知ることができました。

講義の様子

簡単な講義を終えた後、いよいよ今回の主役の「カラムシ」。
カラムシはイラクサの仲間で、葉っぱは紫蘇しそに似ている植物。カラムシの茎の皮を編み糸として利用します。

引用:庭木図鑑植木ペディア

今回は、講師の方が事前にカラムシの皮を準備してくださいましたが、茎の皮を糸にする体験もさせてもらいました。

カラムシの茎を糸にする

山菜取りや料理する方なら想像できるかもしれませんが、野菜の筋を取るような感じで、茎の先端から皮だけを引っ張ります。これが編み糸となります。

皮を剥く様子

次に、枝がついていた部分はふしとなっているので、そこをヘラでこそぎ取ります。

節をヘラでこそぐ

こそぎ取って1本の編み糸になったカラムシを乾燥させます。
乾くまで3時間〜半日ほどかかるので、今回は事前に準備してもらったカラムシを使いました。

編む前の準備

乾燥したカラムシの茎を水に浸け、柔らかくして編みやすくします。
大体柔らかくなったら、今度は「編み糸」を「紐」にしていきます。

糸から紐を作る

ここでは4本の編み糸を使います。
2本ずつのペアを作り、端を結びます。最終的に紐の太さが一定になった方が綺麗に仕上がるので、編み糸の太さを調整してペアにするのが良いでしょう。
ここからは絵で解説。

この工程を2回繰り返し、短い紐と長い紐(短い紐の約2倍の長さ)を1本ずつ作ります。

ねじり編み(練習)

いきなり、カラムシでねじり編みをするのは難しいとのことで、まずはねじり編みをマスターするためにミサンガ用の紐でレクチャーしてもらいました。

ねじり編みの説明はとても難しいため、ミサンガで同様の編み方をしているサイトを紹介します。

ねじり編み(本番)

ミサンガ用の紐でねじり編みをマスターできたら、いよいよカラムシで編んでいきます。最初は分からなくなってしまいますが、目が慣れたらすぐに編めるようになりました。

講師の方から丁寧にレクチャーしてもらいながら編み込んでいきます。
完成!

終わりに

縄文時代の人は、身の回りにある植物の特性をうまく使って生活物資を補っていたことを、体験を通して知ることができ、本当に面白かったです。
ただ、この面白さは大人になってから分かることなのかもしれません。
展示も、休日にも関わらず、ガランとしていたのには寂しくもあり、もったいないと感じました。
旧石器ハテナ館では、今後も面白そうなワークショップが目白押しなので、興味のある方はぜひ行ってみてください!

史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)のイベント↓


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