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日本代表-モンゴル代表戦、14-0を考える①

衝撃的なスコアで終わったサッカーW杯アジア二次予選の日本代表-モンゴル代表戦。14-0と言うのは日本の国際Aマッチ歴代2位だそうで、歴代1位は1967年までさかのぼるそうです。これだけ点差がついた試合なので色んな意見があり、筆者としても少し思うことがあったのでnoteに書き留めたいと思います。

「試合の価値はあるのか」

14-0という大差での勝利は日本の強さを印象づけるのと同時に、そこまで大差がつく試合に価値はあるのかどうかという議論も巻き起こりました。

まず前提としてこの試合は「親善試合」ではなく「W杯アジア二次予選」なので開催せざるを得ない試合で、日本からすれば勝ち点3を得たのは当然価値があります。

この議論の本質は「互いの強化になったのか」という点なんだと思うのですが、筆者的には日本よりもモンゴルにとって大きな価値があったと思っています。

大勝したチームより大敗したチームの方が強化につながるって言うのは、実際よくある現象です。日本代表も2001年にフランス代表に0-5で大敗した「サンドニの悲劇」があったからこそ、2002年W杯で史上初のベスト16に進出できたんです。

日本代表にとってのフランス代表のように「普段なかなか対戦できない強豪」との対戦はレベルの差を体感できる貴重な場、モンゴル代表にとっては日本代表がそうだったんだと思います。

スポーツに限らず、対戦競技で大きな実力差を見せつけられた試合は、肌で高いレベルを体感できます。圧倒的に負けている中でも「ここは通用するんだ」という自分達のストロングポイントを学べるコトが多いように思います。実際にモンゴル代表も時折、いいパスとかいいデフェンスとか見受けられました。その体感はモンゴル代表にとって大きな収穫だったのではないでしょうか。

筆者自身の経験で言えば、趣味の1つの早押しクイズで似たような経験があります。友人と遊んでるレベルでは無双できる筆者ですが、本格的に競技レベルの中に入ると全く歯が立ちません。ただその中でも「このジャンルなら押し勝てる」とか「この問い読みなら1/2にかけて押してみよう」とか、通用するポイントやは戦い方が見えてくるんです。

レベルの高い対戦相手と闘うコトで、強みと戦い方が見えてくる。モンゴル代表もこれをきっかけに大きな飛躍をするのかも知れまさんね。


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