【Edge Rank 726】僕と志村けんさんと笑いと【中川マナブ】

緊急事態宣言が発令され、日に日に緊張感が増す昨今。皆さんはいかがお過ごしですか？僕はまもなく44回目の春を迎えます。

ということで今月の「Edge Rank」東京散歩ぽ号スタート！

僕と志村けんさんと笑いと

去る3月29日にコメディアンの志村けんさんが、新型コロナウイルス肺炎によりお亡くなりになりました。

志村さんの笑いは、僕の人生にとっても大きな影響をもたらした偉大な方なので、そのショックは大きく、未だに信じられない気持ちでいっぱいです。

1976年（昭和51年）生まれの僕にとって、物心ついた時には志村さんはすでにザ・ドリフターズの中でも中心的なメンバーになっていたので（1974年に荒井注さんに代わって加入）、幼少期はまさにザ・ドリフターズの笑いと共に育ちました。

その後、1985年に「全員集合」が終了し、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「志村けんのだいじょうぶだぁ」「志村けんのバカ殿様」と、志村さんの絶頂期をずっと見てきた世代です。

当時はほとんどがアドリブの様に見えた「全員集合」のコントも、「ドリフ大爆笑」のコントも、実は入念な会議の上、作り込まれた笑いであることを後々知りました。「全員集合」のコントは前の週の木曜日に毎回、会議が行われて作り込まれていたそうです。あの畳み掛けるような笑いは、今でも十分通じますよね。

僕は特に「ドリフ大爆笑」での、いかりや長介さんと、志村けんさんの「ひとみばあさん」のコントがほんとに大好きでした。

志村さんは、もともと音楽が好きということもあり、表情豊かに大きな動作を入れて、直感的に楽しめる笑いが多いです。

そのもとを辿ると、20世紀初頭に活躍した喜劇王、チャールズ・チャップリンの笑いに繋がります。「志村けんのバカ殿様」のコントの中にはチャップリンの「サーカス」の劇中に出てきた鏡合わせの部屋のコントなど、多くのオマージュコントが見られました。

「言葉がなくてもおもしろい＝誰にでもおもしろい」

セリフがないサイレント映画では、その表情だけでそのすべてを語らなければなりません。チャップリンと志村けんさん、どちらも「喜怒哀楽」を変幻自在に操るエンターテイナーでした。僕はその後、チャップリンをきっかけに映画の世界にハマることになったし、人と会うと、やっぱりどこか「笑わせたい」が先に来るんですよね（ウケるかどうかは別として）。

僕の人生の根底にある「笑い」を根付かせてくれたのは、志村けんさんだとはっきり断言できます。

そんな志村さんが新型コロナウイルスで亡くなるということは、ご本人はさぞ無念だろうし、ご遺族の気持ちを考えるだけで痛たまれません。

僕が出来ることは、志村さんが最期に遺してくれた「新型コロナウイルス」の怖さを胸に、終息後も志村さんの「笑い」を後々の世代まで伝えていきたいと思います。

改めて、志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。

4月の共通テーマ「リモート」

今月の共通テーマは「リモート」です。

新型コロナウイルスの影響により、4月8日から東京は緊急事態宣言が発令され、テレワークなどリモートでの仕事が推奨されています。

僕は4年前からフリーランスなので、基本的にリモートワークをしてきたので、なにか大きい変化があるわけではないのですが、それでもビデオ通話はチャットなど、リモートで仕事される方がここ数ヶ月で多くなってきたかと思います。

教育の分野もオンライン化が急速に進んでいて、スタンダードになりつつあります。学校は無くならないでしょうが、その形はこれを機に大きな変化があるかも知れませんね。

スティーブン・スピルバーグ監督が2018年に公開した『レディ・プレーヤー1』という作品の中でVR世界の話を描いてましたが、そんな未来も近いうちに現実的になるかもですね（僕はリアルのほうがいいんですが）。

どちらにしても今回の出来事によって「リモート」の概念が大きく変わっていきそうな、気がしています。

4月の共通テーマは「リモート」です。
最近一気に増えてきたリモートワークや、遠隔から参加できるオンラインイベントなど。あなたの「リモート」に関するお話を教えてください。

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編集後記

Edge Rank、東京散歩ぽ（中川マナブ）号。今月もお開きの時間です。ありがとうございました。

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次号4月14日(火)は「知の冒険」の丹治さんが登場しますよ！

どうぞお楽しみに！

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