マガジンのカバー画像

【革命のはじめ方】世界を支配するシステムから脱出せよ。

28
世界を支配するシステムがあなたには見えていますか。支配システムは我々を肉体的にも精神的にも縛り付けている。思考も操られ、行動も操られ、もはや我々に自由意志は存在するのだろうか。多… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

革命のはじめ方【レッスン27】克己について『武士道』新渡戸稲造著

『武士道』シリーズの最終回です。もっと詳しく知りたい方は新渡戸稲造の『武士道』を読んでみてください。比較的薄い本なので。 それでは今回は『克己』です。我々は如何にして振舞うべきか、ということです。やはり義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義があるなら、それ相応の振る舞いをすることが必要です。 『克己』とは、喜怒色に現さず。自制力です。 武士は、最も深き苦しみの時でも彼は赤き眼、濡れたる頬にも笑いを浮かべて常に変わらず君を迎える。 呟かずして耐えることを学べ。しかし、これは過ぎると頑

革命のはじめ方【レッスン26】忠義について『武士道』新渡戸稲造著

『忠義』これは現在では死語になってしまった感がある。今までの義・勇・仁・礼・誠・名誉を理解していただけましたら、『忠義』の概念も理解いただけると思う。しかし『忠義』もまた現代までの言葉の濫用を重ねるなかでその価値を貶めされてしまった。『忠義』とは組織に利用され、使い古される馬鹿者のようなイメージになってしまった。 それは断じて違います。今回は本当の『忠義』を探ってみます。 『忠義』とは、目上の者に対する服従および忠誠である。 これは組織においてメンバーを結びつける力。あらゆ

革命のはじめ方【レッスン25】名誉について『武士道』新渡戸稲造著

『人は名誉をもって生まれる』と武士は語られる。まぁ、そうだろう。武士は農・工・商とは違う。これは身分制度の世の中だから言われることなのだろうか。ましてや我々平民には関係ないのでは・・・。いや、そんなことはない。確かに我々は『名誉』を持っている。 『笑われるぞ』『体面を汚すぞ』『恥ずかしくないか』 やはり現代でも自らの名誉を傷つけるようなことをすれば、自らを貶めるのではないだろうか。これは身分制度の問題ではない。 『名誉』とは名、面目、外聞である。自分自身および自分の立場に伴

革命のはじめ方【レッスン24】誠について『武士道』新渡戸稲造著

今日は『誠』です。これ、きっと皆さんもグッときますよね。新撰組の隊旗(赤地)に金字または白字で染め抜いていたのでもお馴染みの『誠』です。 今の政治家には微塵もないのがこの『誠』ですね。政権の延命の為、自分の保身の為、嘘をついて地位を確保することが『賢い』と思っているのか。煙に巻くのを政治力だとでも思っているのか。本当に見苦しい人間がトップに立っているもんだ。人間は頭から腐る。 でも安心してください。腐っているのが頭だけなら、頭を挿げ替えればいいだけなので。選挙の時にいつでも出

革命のはじめ方【レッスン23】礼について『武士道』新渡戸稲造著

『武士道』の本質は歪められてきた。資本主義のグローバリズム勢力によって貶められたものに『礼』がある。今では『礼』は古臭いしきたりの代表格のように言われる。軍国主義的や体育会系の悪しき習慣、身分差別などと同一視されてしまう。 半分正解で半分間違いである。だが半分間違いの部分のみが強調されすぎていると思う。それは怖れや圧力の中で行う『礼』であり、堕ちた礼儀である。正しい『礼』を身に付ければ、礼を示すべき人には自ずと礼を尽くしたいと思うものである。新渡戸稲造の『武士道』からその理由

革命のはじめ方【レッスン22】仁について『武士道』新渡戸稲造著

私は会社員である。常に考えているのがこの上司の下で自分が働くべきか否か。上司の価値を考えている。 上司は私を如何に命令に従うようにするか、ということしか考えていないようだが、部下である私はこの上司の下で働くべきか、働かざるべきか、を常に天秤にかけている。上司は部下を値踏みするだけでなく、上司自身も部下から値踏みされているということを忘れないで欲しい。当然、一宿一飯の恩もあるし、こんな私を雇ってくれていることにも感謝している。生活の状況や会社の状況、社会の状況などいろいろ天秤に

再生

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』今こそシステムの恐怖を知ろう/システムの本質は支配と監視、そして排斥の装置

文学とは『システムを破壊すること』である。システムは見えない。しかし世界を支配している。システムを暴くことが文学の本質です。ここはシステム視点で文学について話すサロンです。 隠されて見えないシステムを白日の下に曝すことが目標です。もしシステムを理解すれば、あらゆる物事の仕組みが理解できるようになります。哲学的、文学的、感情的なあらゆる構造を解析し、そのシステムを考察していきます。 ゆくゆくはニュースなどの出来事に対してもシステムの視点で考えて考察していきたいです。

革命のはじめ方【レッスン21】勇について『武士道』新渡戸稲造著

新渡戸の生きていた1900年当時でさえ武士道はすでに日本から消え去っていた。その残り香が日本人の奥底に香っている程度だった。現代はさらに薄められ、本質を西洋の科学思想が覆ってしまっている。 日本人の頭の中を西洋思想が覆い、西洋式システムの西洋式歯車として個人は存在することになった。個人は西洋式の個人主義に染まっていた。 『義』は言葉の濫用によって堕落し、『義務』や『義理』として汚されていた。こういった新渡戸の洞察力に感服する。100年以上前から新渡戸はグローバリズムに対する警

革命のはじめ方【レッスン20】義について『武士道』新渡戸稲造著

武士道とは、封建とか主従とか身分とかそういったシステムの表面的形状・外観を見がちですが、この『武士道』という本に書かれていることはそうではない。システムの中にあって『人はどうあるべきか』を突き付けている。 義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義・克己という概念を独断と偏見で現代超解釈していきたいと思います。 では今日は『義』について。 『義』とは、世に立つ人の路。卑劣なる行動、曲がりたる振舞を忌む。 義がなければ、才能があっても、学があっても世に立つべきでない。しかし義があれば、才

革命のはじめ方【レッスン19】『武士道』は不死鳥の如く甦る

新渡戸稲造の書かれた『武士道』はひとつの思想的頂点に到達している。我々はこの拝金主義の世の中に嫌気がさしている。そんな空気が社会で充満しているにも関わらず、社会のこの負のシステムを変えることはできないでいる。システムは既に我々の損得に関わらず回り続けている。 新渡戸稲造著『武士道』は現代の拝金主義に風穴をあけるでしょう。『武士道』は不死鳥の如く甦る。これは新渡戸自身が本書で予言していることだ。我々はきっと考え直しをしなければならない。この名著『武士道』は新渡戸稲造が外国人向

革命のはじめ方【レッスン18】『悔しい時は真実の言葉を唱えよう』

これはキセキの呪文であり、そして誰にとっても真実でもあります。 その呪文はこれです。 今日味わったこの最悪の感情が、人生において大きな転換点となったことを世界中が知ることとなる。しかし、それは今はまだ誰も知らない物語。 この世界はいつでも貴方の世界であり、常に貴方が主人公なのだから。 心配など無用です。貴方の物語で貴方が脇役になることなどあり得ないのだから。さぁ、何回でも唱えてみよう。何回でも、何回でも。 そうすれば人生の真実がわかってくるはず。そうなんです。負けて立ち上

革命のはじめ方【レッスン17】『声は届かない』

私たちは幼い時分から幻想を植え付けられている。 馬鹿とは自分を馬鹿だと信じ込まされた者である。こうなってしまってはどうしようもない。 「お前は賢い」と言っても信じようとしない。 それが馬鹿教育だ。不毛な挫折や作業の反復、時間の搾取によって考える能力を奪っていき、馬鹿が生産されていく。弱い者の話は無視して、声の大きい者のいう事をきく。 馬鹿は圧倒的に多くなり、選挙にも行かなくなるし、政治に無関心になる。お上のいう事に口出しする能力がないからだ。 そして、何でも分かりやすく、誰

革命のはじめ方【レッスン16】『価値をゼロから創ってみたい』

東京ハバナです。20年以上もコピーライターとして働いてきました。近頃では当時思い描いていたコピーライターらしい仕事はほとんどありません。時代は変わり続けています。コロナで私のような仕事が今後も続くかどうか甚だ怪しい限りです。 様々な会社の上層部の方から悩みを聞きつつ、販売促進を進めてきた経験から最近コンサルタントまがいのことをするようになりました。 私はこの歳になるまで『既に価値あるモノ』を集めることばかり考えていました。価値はあらかじめモノに内在している。だからその価値あ

革命のはじめ方【レッスン15】『あるべき姿』

鳥たちはどこまで高く飛べるか挑戦することはないのだろうか。 例えばそういった挑戦をしたとして、 その挑戦者は鳥たちの中で称賛されることはないのだろうか。 また、魚たちはどれだけ深く潜れるか試してみることはないのだろうか。 好奇心が肉体の限界を越えることはないのだろうか。 いや、きっと動物とてその欲求に逆らえない者はいるはずだ。 人間ならなおさらだ。 だが何故だろう。 挑戦者たちはいったいどこへ向かうのか。 私も何処かに行きたいと思っているが、 いくら進もうとしても一向に進まん