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手汗とソーシャルディスタンス

本題に入る前に、まずは私の手汗遍歴からお話しなければなりません。

手汗、と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。恐らく多くの人が、「緊張した時にでるもの」というイメージなのではないでしょうか。確かにそれは間違っていない。うん、間違ってはいないんですよ。ただ、私は声を大にして言いたい。

「手汗はそんなに生易しいものじゃない!!」

と。

あれは小学6年生の頃、「世界びっくり発見隊」みたいな(番組名は忘れたけど、多分そんな名前だった)番組で、手汗が酷くて恋人と手も繋げず、パソコンを壊してしまった女の子の話を放送していた。汗が滴り落ちるせいでキーボードが壊れてしまうのだ。当時は「本当にこんなことあるのw」と、ふざけた気持ちで放送を見ていた。
しかし、残念なことに、本当にそんなことは存在したのだ。

放送終了後しばらくして、7月になった。ある日のボーッと見たテレビ番組のことなんてすっかり忘れていた頃である。学校で漢字のテストがあった。あれ、おかしい、なんか手がベトベトする。えんぴつが滑る。と思いながらも、その日のテストは無事に終え、まあこんな事もあるよなと思いながら能天気に学校から帰った。次の日の数学の授業のこと、あれ、また手がベトベトする。そしてそのベトベトはやがて手から落ちてノートに落下していった。もちろん、たちまちノートはびしょびしょである。えんぴつで書いた数字がにじむにじむ。さすがにこれくらい酷くなると周りにいる友達も気づくもので、うわ、どうしたのと声をかけられる。もちろん周囲に気づかれた緊張と相まって私の手汗はますます止まらない。その時、(たまたま先ほどの放送を見ていたらしい)友達が、私それテレビで見たことある!と言い出し、そこから私の頭に走馬灯のようにあの日の放送がよみがえる。そして小学生の私の中に一つの疑問が沸き起こる。「もしかしてこの手汗一生続くの?」

その後秋冬に突入し、少し手汗がましになり、無事に小学校を卒業した。小学生の頃は問題児もありカオスな学校だったため私の手汗問題なんて気に留めてる人はいなかったからまだよかった。問題は中学、高校に入ってからである。体育の時間の手繋ぎスクワットとか、部活の試合前に挨拶するのとか、授業中後ろの席の人にプリントを渡すのとか、もう全部地獄だ。定期テストも本来は60点取れるものが手汗のせいで30点になってしまう。(手汗を気にしながら解くとスピードが出ない)もともとの手汗プラス、緊張が重なるともうどうしようもないくらい汗をかいてしまう。特に、事前に他人の手に触れるだろうと予測できるものについては、もう本当に対処しようがない。

そして、結局大学生の今になっても手汗は止まらなかった。塗ったときだけ手汗が止まる手汗クリームなる商品も存在するのだが、私の超敏感アトピー肌には使えない。手術も試みたことがあるが、親に大反対されたのと、なにより副作用が怖い。副作用は主に代償性発汗というもので、本来手からでるはずだった汗が他の身体の部位から出てしまう。もし手汗が止まっても、ワキガになったりしたら元も子もないのである。

ああ、本題に入る前にこんなに長くなってしまいました。要するに、この記事で言いたかったのはこれです。


「全国の手汗に困ってる皆さん、ソーシャルディスタンスって最高だと思いませんか!?」


一応言っておきますが、決してコロナが続けばいいと思っているわけではありません。

そうです、買い物のレジでお釣りを渡されるときに店員さんに手を触れる必要がないんです!!今までは、うわ、いつ渡されるかなと手汗を気にしなければいけなかった訳ですが、ソーシャルディスタンスによってお釣りを置いてくれるようになったため、もうレジに並ぶために緊張する必要もありません。コロナが落ち着いてもこの習慣だけは続いてくれることを切に願います。

やっと書き終わりました。本当はキナリ杯に出すために10万円の使い道でも書こうと思ったのですが、どう考えても一文で終わってしまうため仕方なくこんなことを書くはめになりました笑。手汗に困ってる皆さん、これからも一緒に頑張りましょう(いるの?)それでは。

ps 10万円で美味しいお肉と岸田さんが紹介されていたアラカンパーニュのタルトが食べたいです。

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