「流れ星を待っている」
十年、二十年と待つことができますか。壊れたものと、壊れていくものたちの狭間で、それを見届ける覚悟がありますか。
覚悟なんてあってもなくても日々は続くのだけれど、だけど敢えて覚悟しよう、それは孤独を分かちあうため。ちゃんと両手に掴んで「ほら」と見せてあげられるように。照れずに怖がらずに、それを差し出すために。ほとんど無力に等しい覚悟を決めよう。
痩せた花を詰んで、藁半紙に包んで赤いマッキーのリボンをつけよう。俺がやってきたのは、結局それだけのことだと思う。これからもそうだ、この狭い庭に、水をやり続ける。「メトロポリス」も間違いなくそのひとつです。どうか受け取ってください。
七ヶ月連続のリリースを終え三十歳。親父から来たお祝いによると「まだまだ先は長いぜ」とのこと。そうらしいね。噂はかねがね、うかがっていますとも。
東京パピーズ 木村太郎
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