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時代の変わり目と「G」

こんにちは。
東杏印刷のオンラインストア「いいすと」です。

ここ数年大河ドラマにハマっています。
今年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」というタイトルで、1185年の鎌倉幕府の成立に携わった北条義時がいかにして幕府の礎を築き、パワーゲームを繰り広げる御家人たちに揉まれながら、鎌倉殿(征夷大将軍)を支え、集団合議制を確立し、実質№2の権力者になっていったかというストーリーです。朴訥としてさえなかった若者が、どうして政治の表舞台に立つことになるのか。
物語の後半を迎え、少しづつ実力を蓄えた義時がこれからどうふるまうのか。
歴史上の人物を扱うのですから結果はだいたい知っているのですが、脚本家がどのように物語を展開するのか楽しみです。

 さて、今回はコミュニケーションの機器について、どのような技術が誕生したのかについて簡単に述べてみます。

 


1Gから5G


携帯電話やスマートフォンの回線速度を表す“G”は「Generation(世代)」です。
日本国内で代表的なのはNTTドコモやソフトバンク、KDDI、楽天が扱うサービスですね。
少し歴史を紐解いてみます。

 

1G

アナログ無線による通信規格です。1980年代、自動車電話やショルダーフォンなど、初めて移動体通信が身近になってきた時です。
当時は日本、米国、欧州などアナログ無線技術の地域別仕様が策定されたのですが、アナログ電波だとノイズや盗聴の問題がありました。
アナログ電波は入り組んだ場所でも届くので、アラフォー以上の世代はラジオのAM放送で遠くの放送局の電波を受信したという経験があるかも知れません。

余談ですが、ポケベルとPHSもこの時期に盛り上がってきたサービスです。国武万理さんの「ポケベルが~ならなくて~」のヒット曲が印象に残っていますが、固定回線(電話機)を使ってメッセージを送り、「724106」=「ナニシテル(何してる?)」「4510」=「シゴト(仕事)」とやり取りをするツールが話題となりました。
一般企業のサービスは2008年に終了し、今は防災無線として適用されています。

2G 


1993年に始まった第二世代移動通信規格としてデジタル方式による通信規格です。
無線技術がデジタルになってデータ通信が本格化すると、1999年のNTTドコモによる「iモード」が誕生し、メールやインターネットを簡単に利用できるようになりました。
代表的な携帯キャリアが誕生し、今に至ります。

 3G


世界標準となった高速通信規格です。
国際通信連合(ITU)が定める「IMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)」の規格に準拠した通信規格「3G」です。2Gから比べると通信速度が劇的に変化し、テレビや動画、音声のコンテンツが充実してきました。
2000年以降通信技術はめざましく発展し、それにともなってFacebookやTwitterなどのサービスが生まれました。
やがて3Gをさらに高速化した「LTE」(Long Term Evolutionの頭文字をとったもの)が登場し、3.9Gともいえる速度がここ数年前に標準だったのです。

 4G


携帯電話がより高機能なスマートフォンに進化したため、データの最大受信速度が1Gbpsになっています。
いうなれば、1Gは片側一車線の道路で個々の携帯電話と基地局でデータのやり取りをしていたものが、4Gになると片側複数車線の高速道路で携帯電話と基地局のデータをやり取りしている状況、になると思います。

 5G


今急ピッチでインフラが作られている通信規格です。
第5世代移動通信システムで、一般に提供してきた高速・大容量をさらに進化させ、それに加えて低遅延、多数接続の特徴を持った技術です。
総務省の予測では2023年末に人口カバー率95%となっており、翌年末にはほぼ全ての市町村で5Gの回線が使えるようになるとされています。
ニュースを見てみると教育、医療はもとより、同時多発的な接続が可能になるため、国境を越えたビジネスの繋がりも見えます。
個人的にはスマートフォンの操作に疎い方にも同じように5Gの便利さを味わってもらえるよう、何かサービスを造りだしたい所存です。


まとめ

 北条義時もまた時代の変わり目に存在し、当時の東国の武将が日本を治める流れになっていきました。
通信技術の進化とともに新しい世の中を作っていく現代と重なるものがあると思います。
与えられたツールを活かしてどうするか、が問われている気がします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(飯嶋)

 ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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