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伝書鳩:自然力でチャット!

こんにちは。
東杏印刷のオンラインストア「いいすと」です。

皆さまお元気ですか?
先日同僚と話していて、早ければ来年秋(2024年秋)にも郵便料金が値上げされるとのことで、
「いろいろ値上げがあって大変です、もはや伝書鳩で通信するしかないですね。」
と会話しました。

Sourceはこちらです。
総務省は18日、25g以下の封書(定形郵便物)の郵便料金の上限を現行の84円から110円に改正する省令案を発表

そこで今回は伝書鳩の話題をお届けします。

伝書鳩とは、何世紀にもわたって人々がメッセージを運ぶために使ってきた鳩のことです。
驚くべきことに、これらの鳩は、数百キロメートルも離れた場所から自分の巣まで戻ることができるのです。
神社の境内などで「ポッポッポッ…」と言いながら餌をつまんでいる鳩とは違い、専門の訓練を受けています。

伝書鳩の歴史


伝書鳩の使用は非常に古く、その歴史は紀元前約5000年、現在のイラク南部で栄えたシュメールの粘土板にまでさかのぼると言われています。
古代エジプトやローマでは、伝書鳩が重要なメッセージを運ぶために使われました。
また、世界大戦中には、伝書鳩が敵のラインを越えて重要な情報を運ぶために使われました。

以下に、伝書鳩が使われた主な場所と時代を挙げてみます。

古代エジプト:紀元前約3000年頃、漁船が漁況を知らせるために伝書鳩を利用していました。
古代ギリシャ:各ポリス(都市国家)間の通信に使われ、競技会の覇者は鳩の足に赤いリボンを結び付け、故郷への勝利と栄誉の便りとしました。
ローマ帝国:通信手段として広く使われ、各地に広まりました。
日本:江戸時代に輸入され、京阪神地方で商業用の連絡に使われました。
また、大正時代からは軍事用の通信(軍用鳩)として飼育され、全国的に普及しました。
第二次世界大戦:戦時中、伝書鳩は広く使われ、特にイギリス軍は約50万羽の軍用鳩を飼っていたと言われています。

また、伝書鳩は報道機関にも利用されました。
1850年のロイターの創業時は伝書鳩が主な通信手段で、最速の通信手段でした。
日本では、1960年代まで新聞社や通信社がニュースと写真を伝書鳩によって運んでいました。

伝書鳩の現在


現在、伝書鳩は主にスポーツや趣味として楽しまれています。
鳩たちは、長距離のレースでその驚異的な方向感覚と飛行能力を競います。

伝書鳩は、その驚異的な飛行能力と帰巣本能で知られています。
長年にわたる品種改良の結果、伝書鳩は1000キロメートル以上離れた地点から巣に戻ることができると言われています。
これは、野生のドバトの帰還可能範囲である数十キロメートルをはるかに超えています。

また、伝書鳩の飛行速度についても注目すべき点があります。
中距離での伝書鳩の平均飛行速度は約50mph(約80km/h)ですが、短距離のトップレーサーでは最大90mph(約145km/h)の速度が観測されています。

How to play 伝書鳩?


現在、伝書鳩は以下のような方法で楽しまれます。
1)遠隔地へ伝書鳩を輸送する。
2)脚に通信文を入れた小さな筒(現在ではアルミ製が多いです)を付けて放鳩する。
3)飼育されている鳩舎に戻ってきたところで通信文を受け取る。

ただし、伝書鳩の旅路は必ずしも安全なものではありません。
猛禽類などに襲われて帰ってこない鳩もいるため、通信目的を確実に果たせるよう、同じ通信文を複数の伝書鳩に持たせて一度に複数羽飛ばすのが通常です。
伝書鳩の飛行能力とその限界を踏まえて、利用されているようです。

伝書鳩の未来


第二次世界大戦以降、通信技術の発展により伝書鳩の役割は次第に減少しました。
伝書鳩が提供できる速度や信頼性をはるかに超える現代の通信技術を考えれば、当然の流れでしょう。

しかし、伝書鳩は私たちに大切な教訓を教えてくれます。
それは、自然が私たちに提供する驚異的な能力と、それを利用する人間の創造性です。

伝書鳩の能力は、自然の驚異的な力の一例です。
これらの鳩は、地球の磁場を感知して方向を判断すると言われており、その能力を利用して遠隔地にメッセージを送ることができました。
これは、自然の力を利用して人間の生活を改善するという、人間の創造性の素晴らしい例です。

また、伝書鳩の能力は、新たな技術の開発に影響を与えています。
例えば、伝書鳩の帰巣本能を模倣した自動入舎システムが開発され、現代では「鳩レース」なるものが一部の愛好者の間でちょっとしたブームとなっています。
これは、人間の創造性が自然の力を利用して新たなエンターテイメントを生み出すことができることを示しています。

伝書鳩が直接的な通信手段としては適していないかもしれませんが、その能力と人間の創造性が組み合わさることで、新たな可能性が生まれることは確かです。
これは、自然と人間の創造性が共存し、相互に影響を与えることで、私たちの生活は豊かになるという大切な教訓を私たちに教えてくれます。

まとめ


伝書鳩の歴史と未来を見てきましたが、一つ確かなことは、伝書鳩が人間の歴史と文化に大きな影響を与えてきたということです。
これからも、私たちは自然の驚異を尊重し、それを学び、それを利用して、より良い未来を築いていくことでしょう。
値上げばかりのこのご時世ですが、それは新たな価値と品質の向上をもたらす、という一面もありますね。郵便料金の価格改定も、前向きな変化につなげたいところです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(飯嶋)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。


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