数値標高モデル5mメッシュと1mメッシュを比べてみました
みなさんこんにちは!
東京地図研究社、広報販売グループです。
東京地図研究社といえば凸凹(でこぼこ)地図ですが、ついに国土地理院から基盤地図情報1mメッシュの提供が本日 2023/11/30 より開始されました。
どれだけ詳細な地形が表現できるか、私たちも提供を待ち望んでいました!今回の記事では、基盤地図情報について簡単に触れつつ、1mメッシュと5mメッシュの比較をしてみました。
1.基盤地図情報ってなに?
私たちのような測量・地図・GIS(地理情報システム)関連の業界では、とっても有名な基盤地図情報。「基盤地図情報」とは、電子地図における位置の基準となる情報のことです(国土地理院HPより)。国土地理院が中心となって整備を進めており、インターネット上で無償で提供されています。
基盤地図情報では、整備項目やデータの作成基準が国土交通省令により定められており、海岸線や道路縁、軌道の中心線など、13項目が整備されています。詳しくはこちら! ↓↓
2.地形の凸凹を表現できる"数値標高モデル"
数値標高モデルとは、基盤地図情報で提供されている標高のメッシュデータのことです。地表面を等間隔の格子状に区切り、その正方形の中心点に標高の数値を持たせたデータになっています。
現在国土地理院では、5mメッシュ及び10mメッシュの2種類のデータが無償で提供されています。5mや10mという数字は格子間隔のため、より小さい数字のほうが詳細な地形データということになります。
このデータをGIS(地理情報システム)で扱うことによって、東京地図研究社の凸凹地図や、3D模型、様々なものに活用ができます。
凸凹地図のアーカイブについてはこちらからどうぞ!
3.5mメッシュと1mメッシュを比べてみた
国土地理院から無償提供されているのは、5mメッシュと10mメッシュの2種類でしたが、本日から一部地域で1mメッシュの提供が始まりました。
最初の提供範囲は、東北地方の太平洋沿岸部で、この範囲は今後も広がっていくとのことです。
地形の見え方がどのように変わったのか比較するために、地形の凸凹を影を使って表現した、「陰影起伏図」を作成してみました!対象とした地域は宮城県塩釜市付近【574130】メッシュです。
まず5mメッシュがこちら。
そして1mメッシュがこちら。
凄いです。地形の細かさに感動です・・!
松陽台付近にクローズアップしてみると・・・
感動でいっぱいです・・・・!
当社の社員は、この地図だけで、ご飯3杯くらい食べられる・・とか。
せっかくなので、1mメッシュを使用して凸凹地図を作製してみました。
細かな地形がよりはっきりと表現できています。
今回は塩釜市周辺で作製しましたが、1mメッシュの地形データが提供されたことにより、今まで見えてこなかった地形を表現することができるようになりました。5mメッシュでは発見できなかった、素敵な地形が見つかるかも・・?いまからワクワクがとまりません!
ここおもしろそう!という場所がありましたら、ぜひ教えてくださいね。