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Low Vision で GoodNotes5

Goodnotes5Time Base Technology Limitedにより開発されたアプリケーションです。


iPadで手書き

私の愛用アプリGoodNotesの紹介をします。手書きができるノートアプリです。作業中の覚え書き、思考整理のための無秩序な文字書き、調べ物の自分ノート、プロジェクトスケジュールなど。いくらキーボードや音声入力が手近にできるようになった時代でも、手書きを優先させたい場面があるものです。一昔前なら「とりあえずの紙」に書いていたものが、すっかりiPadの中に収まりました。散らからないし探さない。ここではGoodNotesの機能をいくつか紹介します。LowVision状態でも同様にいいね、と思える機能です。

ペンの太さや色が自由自在に選べます

太さは0.1mmから2mmの間で自由に選べます。GoodNotesではよく使いそうな太さと色を3種類ずつあらかじめ選んでボタンに割り当てておくことができます。これは、iOSのペン機能より手間が少なくていいです。細い字がどうしても苦手という場合、紙に書くときはどうしてもボールペンやマジックを使うことになりますが、そうすると消しゴムが使えないという大きな不都合が生じてしまいます。学校の勉強だと特にこれは大きなことです。太くかけるし、それを簡単に消すこともできるGoodNotesはそれを待ち望んでいた人にとっては神アプリともいえます。

大きく書いて小さくしまえます

書くときは自分の字を大きく見ながら書いても、実際の紙面(モニタ上のページ面)では狭い領域しか使わない、という使い方ができます。つまり、ピンチアウトして画面拡大をしながら書けば、大きい字で書いてもピンチインで元のサイズに戻したら大した領域を使っていないということです。実際に大きい字を紙に書いていたら紙が何枚も要することもGoodNotes上では1ページに収められます。そのまま印刷や転送して他人と共有するときもジャストフィットです。

反転して書けます

黒いノートに白い字で書けたら見やすいな〜と思う方にとっては、GoodNotesはうってつけのツールです。黒紙と白ペンは百均でも手に入るほど身近なものになり、アナログな紙とペンでも反転環境は作れます。ですが、白ペンの書き心地、太さの選択肢が心もとないことと、何より消しゴムが使えないところが使いにくいのです。(少なくても授業のノートとり等には。)

その点GoodNotesには、背景のデフォルトデザインの中に黒色のものも用意されていますし、OSの反転表示機能をONにして書くこともできます。(印刷する可能性あるなら後者を推奨。)もちろんペンの太さも変えられるし消しゴムも使えます。背景を黒にすることで書く字が少し小さくなる方、疲れにくい方がいますね。


「書く」と「消す」の切り替えがペンシルをトントンするだけでできます

書いている途中でちょっと消したい時、Apple Pencilを指でトントンと2回叩くとペンと消しゴムが入れ替わります。消しゴムボタンを探す手間がなくなる快感。

PDF資料を読み込んで書き込みができます

PDFファイルを読み込むことができます。ピンチアウトして拡大すれば、文字も好きなサイズで読めるし余白領域も広がるのでメモも取れます。ラインマーカも自分のわかりやすい色を選んでつけることができます。ゆらゆら手が揺れてもシャキッと直線に変換されます。

書類をアプリ内でスキャンして取り込めます

紙媒体で配布された資料であっても、さっとGooodNotes経由でスキャンして取り込むことができます。カメラでかざすと自動で紙面領域を判断して撮影されるし、それを保存すると自動でOCR処理がされるといううれしい機能付きです。文章を選択してコピーできます。アプリ内の読み上げはなぜか成功しないこともあるのですが、メモなどに貼り付ければすんなりOSのアクセシビリティー機能で読んでくれます。

子供の漢字ドリルなど市販のものを買ったけど文字が小さくて使いにくい場合は、自分でスキャンしてGoodNotes上で書き込めば、大きく太い字で練習ができますね。

枚数多くスキャンするときは、スキャナを使うことをお勧めします。

自分で罫線をデザインできます

ノートの背景はアプリ内にある程度用意されています。単純な横線、2カラム、スケジュール帳、五線譜などです。ただし、残念なのは罫線の太さが自分で決められないところで、あと少し太ければ見やすいのにと思う方もおられるはずです。そういう場合は自分でテンプレートを作って、それを取り込むこともできます。その作り方を説明するサイトもあります。ロービジョン専用のテンプレートサイトがあってもいいですよね。

手書き文字でも検索ができます

過去に作ったノートから目的のページを探すのは手間なものですが、GoodNotesは手書き文字も検索してくれます(個性的すぎる字はだめです)。

階層的にノートを保存できます

トピックごとにノートを小分けに作成したり、それをフォルダでまとめたり、ノートは階層的に管理することができます。各ノートはそれぞれ表紙のデザインを変えることもできるので、文字を見ずに表紙で内容を判断できるような使い方もできます。

ノート内のページに名前をつけてジャンプ移動ができます

「このページをアウトラインに追加」を選択するとページに名前をつけることができ、あとからのその名前にジャンプ移動することができます。その付近にページを追加することも簡単にできるので、トピックごとに並行して内容を充実させていくノートづくりができます。

手書きで書いてデジタルテキストに変換できます

これはiOSの機能でスクリブル機能をONにすると使える機能です。テキスト入力モードにしておいて、その付近で手書きをすると書いたとおりに自動でテキスト入力される機能です。漢字変換を目で確認しないですむという利点があります。

アプリを横並びにすると画像を指さきでコピーできます

ipad上で、別ウィンドウを並列表示しておけば、指一本でウィンドウ間でドラッグ&ペーストが可能で便利です。

大学生や社会人もGoodNotes愛用者が多くいるようで、ノート作りのアイディアはYouTubeにたくさんupされています。

フラッシュカードで楽しく勉強できます

暗記用のカードをGoodNotes内で作ることができます。大きな手書きでもテキストでも画像でも、問題と答えを指定領域に書き込んで作成し、アプリ内「フラッシュカードで学習」を実行します。出された質問ごとに、まだ暗記ができていない、もう簡単に答えられるなど反応を入力すると、出題内容がそれに同期する仕組みになっています。


文:田中恵津子

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