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「美的感覚」と「規格」

景色、建物、絵画などを見て、美しさや心地良さを感じる。

美しさや心地よさは、無意識に感じているリズムであり「美的感覚」だ。

最初のリズムは自然の中に隠れている。その地域の自然を人間が加工する過程で、その地域の文化に徐々に取り入れられていくのだ。

木を切って家を立てたり、昆虫や植物から衣服を作ったりする過程で、自然の美しさが文化の中に取り入れられていく。

そして、加工をより楽に、効率的に行う時に「規格」が生まれる。
例えば、日本なら「寸」
アメリカなら「インチ」
ヨーロッパなら「センチ」だ。

それぞれの地域で見える景色や、繁殖している動植物は異なるので、地域ごとに持っている美しさも異なる。

つまり、日本の規格がアメリカやヨーロッパの規格に置き換わっていく時、日本が元々持っていた美的感覚は失われていくのだ。

その分かりやすい例として「Instagram」がある。
Instagramは、Instagramを開発したアメリカが、一番心地よく感じ、使い易く、表現しやすい「規格」になっている。

具体的には、

・画像の比率
黄金比はアメリカやヨーロッパで好まれている比率で、日本には白銀比(大和比)と呼ばれる日本人好みの比率がある。

・画像は左から右にスワイプ
日本は、本を右から左に読むので、日本人が開発していたら右から左スワイプになっていたかもしれない。(しかし、日本人に馴染みのある、絵巻物やマリオなどの2Dゲームは、左から右にスクロールなので、左から右でも違和感なく心地良いのかもしれない)

・文章が横書き
Instagramの文章は全て横書きだ。しかし日本は、本も雑誌も漫画も縦書きだ。日本人が開発して日本規格を採用していた場合、縦書きになっていたかもしれない。

更に付け加えると、iPhoneやアンドロイドもしかり、プログラミングもアメリカが開発している。「規格」とは「プラットフォーム」でもあるのだ。

この様に、知らず知らずのうちに元来持っていた「美的感覚」は失われていっている。言い換えると、グローバリゼーションによって統合されていっているのかも知れない。

個人的には、グローバリズムやプラットフォームがあることを認識し、そこに囚われず、自身に合った心地よい感覚を見つけるのが大切だと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました^^

(今回の記事を書くにあたり参考にした文献などはありません。僕個人が肌で感じた内容を断定で書きました。誤った内容がありましたら申し訳ございませんでした🙇‍♂️)

PS アメリカは住んでいたこともありますし、大分好きな方だと思います。洋楽はめっちゃ聴くし、一番好きな映画はスパイダーマンです 笑!そして、もちろん日本も好きなので、両方好きです✌︎

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