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サクッと分かる「こんまり流片づけ」のエッセンス

はじめに

2015年11月にパリで行われた「Airbnb Open」というイベントで、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」についてのキーノートスピーチがありました。

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ちょうどアメリカの「タイム」誌が発表した「世界で最も影響力のある100人」に選ばれて数ヶ月が過ぎたころだったので、こんまりさんのサプライズ登場は会場を沸かせました。

講演では、家が整えられることで、民泊ホスト自身にも人生がときめく魔法がかかることを学びました。民泊ホストはゲストを迎えるうえで家の環境を当然きちんと整えていますが、その影響がホストにもプラスに働くことは新しい発見でした

日本に帰国した後、YouTube で「こんまり流片づけ」を断片的にさらっと学びました。今ではこんまりメソッドを採用してモノを捨てたり、服を畳んだりしています。

書籍の改訂版が今年の2月に出たということを知り、一度体系的にこんまりメソッドを学びたいと思い購入しました。この note では「こんまりメソッドのエッセンス」を紹介したいと思います。

□ 片づけは本来誰でもできるもの

片づけをむずかしく思う原因の九割は、「マインド」(精神)である。正しいマインドを身につけるには、逆説的だが、正しいノウハウで片づける必要がある。
片づけはしょせん物理的な作業。片づけでやるべきことは大きく「モノを捨てるかどうか見極めること」と「モノの定位置を決めること」の2つしかない。本来誰でも片づけはすることができ、完璧に片づけをすることも難しくはない。

□ 「日常の片づけ」と「祭りの片づけ」

片づけには「日常の片づけ」と「祭りの片づけ」の2種類がある。「日常の片づけ」は単純に使ったモノを元の場所に戻すこと。「祭りの片づけ」は一気に、短期間で、完璧に片づけること。「祭りの片づけ」を終えると、「日常の片づけ」が楽になる。
こんまりさんの片づけの正装はたいていワンピースにジャケット姿。片づけは、家を出ていくモノたちの門出を祝うお祭りだと思っており、ついついきちんとした格好をしたくなるそう。エプロンをつけることはあるが、作業着を着ることはないそう。

□ 家にあいさつをする

片づけを始める前、家に2分間のあいさつをする。家の神聖さが神社のように似ていることに気づき、神社に参拝するときの作法をもとに自然と始めるようになったのがきっかけだった。あいさつをやるとやらないとでは、片づけのスピードが違う。

□ 一気に、短期に、完璧に片付ける

「片づけの魔法」は一気に片づけるをすることで生まれる。一気に完璧に片づけることで、意識の変化を劇的に起こすのだ。意識が変わると、生活習慣も変わる。人生がときめくような感覚を覚え、人生も次第に好転していく。散らかった状態に戻れなくなるどころか、新しいスタートを切れる。

□ 「場所」ごとではなく「モノ」ごとに片づける

片づけは「場所」ごとではなく「モノ」ごとでするのがポイント。片づけられない1番の原因はモノの量が多いから。モノが増え続ける原因は自分の持っているモノの量を自分が把握していないから。モノの量を把握していない原因はモノの収納場所が分散しているから。

□ 「捨てる」のではなく、ときめきモノを「残す」

こんまりメソッドは捨てる作業の中で、「捨てるモノ」ではなく、「残すモノ」を選ぶようにしている。積極的に捨てる理由がないモノを捨てるのはむずかしいが、モノを1つ1つ必ず手に取り、心にときめくかどうかでモノを残す方法はしやすい。心がときめくとは「持っていて幸せかどうか」ということ。

□ 片づけにはベストな順番がある

ベストな片づけの順番は、衣類、本類、書類、小物類、最後に思い出品。捨てる作業と収納の作業の難易度が低いものから高いものへ移るにつれ、ときめきの判断スピードが格段に速くなっていく。
モノに、まだ使えるからという「機能的な価値」、有用だからという「情報的な価値」、思い入れがあるからという「感情的価値」、入手困難・代替不可という「希少価値」があるとますます手放せなくなる。

□ どうしても捨てられないときの対処法

「ときめかないけれど、捨てられない」モノに対しては、1つひとつ、そのモノの本当の役割を考えてあげると、多くのモノがすでに役目を終えていることに気づく。感謝して手放すと、モノと「片をつける」ことができる。
捨てられない原因を突き詰めていくと、「過去に対する執着」と「未来に対する不安」の2つしかない。今何を持つのかは、まさに今どう生きるのかと同じこと。
すべてのモノは、あなたの役に立ちたいと思っている。モノは、捨てられて形がなくなったとしても「あなたの役に立ちたい」というエネルギーは残る。モノは手に入れたときだけでなく、捨てられときにもいっそう輝く。

□ 「捨てる」が完了するまでは「収納」に手を出さない

収納はいらないモノにフタをして、ただ見ないようにするだけの押し込み作業。片づけにおいて収納は付け焼き刃の解決策にすぎない。片づけはまず「モノを捨てる」ことから始めるように。
片づけのコツは「一気に、短期に、完璧に」。そして、「まずは『捨てる』を終わらせる」。「捨てる」作業が終わるまでは、収納について考えてはいけない。

□ 自分の所有物の適正量を自然と知るようになる

片づけをして残すモノを厳選していくと、自分の適正量にカチッと気づくようになる。「適正量のカチッとポイント」を通りすぎると、その後は絶対にモノが増えなくなる。

□ 片づけ終わると、人生がときめき始める

片づけをすると家だけでなく体にも変化が生まれる。例えば、服を捨てるとお腹がスッキリする。本や書類を捨てると頭が軽くなる、水まわりがスッキリすると肌がツルンとなる。
こんまりメソッドを体験した人からのクレームがないのは、①ときめかないモノを全部捨てても本当には困らないから。「モノがなくても、どうにかなる。」が感覚で分かるようになる。②「ときめくかどうか」という判断の責任を人にゆだねず、すべて自分の判断で行うから。決断力が養われる。
本当の人生は「片づけたあと」に始まる。部屋の片づけはさっさと終わらせ、「本当に人生でときめくこと」に時間と情熱を注ごう。

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