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Kog #10

 思いの外、肩と膝の痛みが続いて、あまり長時間、日課のウィリー練習ができない。でも練習するのに良い場所を見つけたので、毎日少しづつ。
 
 ところで、マウンテンバイクのハンドル幅は長い。一般のクロスバイクの場合は、四〇〇〜五五〇ミリあたりが多いかと思うが、私のマウンテンバイクで、納車時七八〇ミリだった。恐らく、下位グレードの車種以外(ここでいう下位、というのは、本来の用途である山乗りにおいて、ということであって、街乗りで使う分には無駄に高グレードでない分、コスパは高いとも言える)は、だいたい七〇〇ミリ超えである。
 一方で、一般の歩道を走る場合、ハンドル幅は六〇〇ミリ以下、と道交法で決まっている。それ以上長い場合は、車道を走らないといけない。マウンテンバイクの下位グレード車種のハンドルバーが比較的短いのも、街乗りを意識しての事と思われる。
 とはいえ、平成二十年の道交法改正で、自転車は原則車道を走りなさい、となっているので、実質、法的な面をそれほど気にする事はない気がする。どちらかというと、実際の走行の場面で困るか否か、の問題が大きい。
 東京の住宅地などではよくある、歩道と車道の区別が無いような道路の場合、電柱の場所が微妙なところにあり、幅広のハンドルバーでは、歩道寄り側をどう頑張ってもすり抜けられない場合がある。また、公園出入口の車寄せなども、ハンドル位置より背が高い場合に引っかかる。
 また車道を走っていても、道によっては、バスやトラックの脇などをすり抜けられない場合がある。この場合必然的に、バスやトラックの後ろで停車しないとならないが、いざ発進、となると、後ろの車に煽られること必至である。(いや、左に寄ればいいだけです。煽られません。すみません)
 マウンテンバイクのハンドルバーが長いのは、ダウンヒルなどの場面において、しっかりハンドルでバランスを取って体を支えるためだが、これが日本の里山の細いトレイルなどでは、枝などが引っかかり走りづらい場面もあるようである。長けりゃよいというものでもない。というか本格的にダウンヒルしない限り、長くあるべき場面が少ない。

 だからというわけではないのだが、ハンドルバーをカットした。元は七八〇ミリだったのを、納車時に五〇ミリづつカットして六八〇ミリにしていたが、小柄な私はその幅でもフロントアップがしにくいので、さらに両端三〇ミリづつカットして、六二〇ミリにしてみた。途端に見た目が普通のクロスバイク風になった(笑)。
 ハンドルバーについては、納車前からずっと欲しいなーと思っている品があるのだが、もう長いこと国内に入ってきていないようで、どの店の通販でも品切れになっている。ただ、通販をやっているうちの一店舗に先日お邪魔したときに、生産中止とかそういうわけではなく、そのうち入りますよ、と言われたので、気長に待つ。そのハンドルバーはライズが高い、つまりハンドルの取付位置からハンドルまでの高さがあるから、六二〇ミリまでは切り詰めなくてよさそうだ。いつかそれを手に入れたときには、また六八〇ミリくらいの長さにしたいかな。
 人は見た目が九割、自転車も見た目が九割、ってことで。

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