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Kog #16

 紆余曲折を経て、ほぼ理想の形にチャリが仕上がったので、改めて紹介。

 そもそも自転車を購入した目的は、ここ数年、徒歩と公共交通機関以外の移動手段を持たずに過ごしたので、改めてもっと自由に動ける手段が欲しくなったこと、そして、いい季節が訪れたら自転車に乗って、ソロキャンプに行きたいなと、そう思ったから。スピードはそれほど求めていなくて、何より乗ってて楽しくて、丈夫な自転車が欲しかった。
 さらに、いい歳こいて恥ずかしくはあるが、予算が潤沢なわけでもないので、お洒落なショップがイチオシしてくるような自転車は買えない(笑)。そういう基準で、自転車選びが始まった。

 車体本体はマリンのパインマウンテン、二〇一八年モデル。クロモリフレーム、サス無しのフルリジッドマウンテンバイク。フロントシングル、リア十段、タイヤは27.5×2.8のセミファット。本国アメリカでは、本体カラーにバリエーションがあったように思うのだが、日本ではこのグリーン一色。なんにせよ、このSサイズがアウトレットで、定価の半分近い値段で入手できたので、百点満点ではないにしろ、文句はない。

 ハンドルバーは、前の記事でも書いたサーリーのサンライズバー。自転車を買おうと決めて、色んなお店で実車を見た中に、キャノンデールのトレッドウェル3というモデルがあった。全体的に「ポップなMTB」という感じで、見ようによっては「ママチャリ」っぽくもあるんだけれど、フロントシングルで太めのタイヤが、普段乗りにもすごく便利そうだった。そして何より、それに付いていたクロスバー入りのハイライズなハンドルバーが、最高に格好良いと感じた。最終的にパインマウンテンを買ったあとも、トレッドウェルのハンドルバーは格好よかったなあ、と思い続けていたそんな折、サーリーのロウダウンというモデルに、同じようなハンドルバーが付いていて、ハンドルバー単体での販売もされていることを知った。それからあちこちのオンラインショップ、リアル店舗でそのサンライズバーを探すも、何処にも在庫無く、諦めかけていたところで、日曜日に立ち寄ったお店で遂に入手。今週ロウダウンの新車もあちこちに入っているようだから、また出回り始めたのかな?左右四〇ミリくらいずつカットして、現在およそ七四〇ミリ。自分にはこれがギリギリ。玄関的にもギリギリ。

 ハンドルグリップは、ODI+VANSのロックオングリップの限定色、パープル+オイルスリックのやつ。VANSコラボなので、グリップのパターンが、VANSのスニーカーのソールと同じパターンになっている。この限定色も、ネットで見つけた時には既に何処も売り切れで、国内じゃもう手に入らないわー、と海外通販に手を出しかけた頃に、たまたま立ち寄ったショップでラスト在庫を見つけて購入。車体グリーンにグリップがパープル、という、なんとなく八十年代のアウトドアファッションみたいな色合せが、今の私的にはツボ。

 ペダルは、クランクブラザーズのスタンプ1の黒。車体のサイズに対して、多分大きすぎるLサイズ。たまたま入ったお店に、黒の在庫がLサイズだけあったのでこれにしたのだが、このバカバカしい感じもまあ、悪くない。実際しっかり踏めるので、漕いでいて楽しい。

 キックスタンドは、サイクルデザインのアジャスタブルキックスタンド。最初、とあるお店でタダで頂いた、クイックリリースにはめ込むタイプのスタンドを使っていたが、クイックの軸がズレたり、色々問題が起きたので、これに変えた。スタンドを起こしてもあまり後ろに飛び出さず、邪魔にならない位置なのが気に入っている。

 リアライトはAmazonで買った中華製。これは友人が付けていたやつが格好良過ぎて、真似しちゃった、すまぬ。ブレーキをかけるとセンサーの反応で強めに光ったり、所謂スマートライトというやつ。サドルに直付けしているので見た目もスッキリ、最高。

 ドリンクホルダーはトピークのモジュラーケージ2の黒。簡単に幅の調整が出来て、普通のペットボトルからクラフトボスみたいな寸胴ペットボトルも難なく嵌められ、しかも安いし、なんでみんなこれにしないの?と言いたくなる素晴らしさ。

 あとは、街乗りの時とウィリーしたりする時で、頻繁にシートの高さを変えていて、そのために最初はアーレンキー持ち歩いていたのだが、面倒になってシートクランプにクイックレバーを付けた。これもAmazon。ワッシャーのプラが既にもう潰れている。さすが中華製。ドロッパーシートポストも最初は気になっていたのだが、付けるとシートがベタ付け出来なくなるんで、今はいらない。

 最後にバルブのキャップ、こんなものは全然純正のもので構わないのだが、何となくグリップに合わせてオイルスリックカラーのものに変えてみた。よく見なきゃわからない色合わせ。これくらいが丁度いい。

 ハンドルバーにはKNOGのOiベルが付いている筈が、前回書いた事情により、暫定的にベルなし。とりあえず元々付いてたやつを付けとくか・・・。

 てなわけで、SRAMがどーとかクリスキングがどーとか、そういうのには全く縁の無い自転車ですが、個人的には満足。ただ、安いのには安いなりの事情があるということは、この数か月でよくわかった。フレームに直付けになってるリアディレイラーとか、クイックの幅が独自規格だとか。とはいえ、予算があったとしても、違いもよくわからんうちから高いパーツ付けるのは趣味に合わんので、まずは壊れるまでこれに乗るぞ、と。そんな感じであります。

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