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Kog #15

 さて、前回の続きである。

 日曜日、家に帰って早速何をしたかと言えば勿論、ゲットしたサーリーのサンライズバーの取付に仕掛かったのである。
 まずは、今のハンドルバーに付いているものを外していく。グリップ、ブレーキレバー、シフトレバー、そしてベル。
 ベル外しに差し掛かり、そこで嫌な予感。
 実は先日、ハンドルバーをカットした時に、同じような作業をしていて、そのときにも勿論ベルの付け外しを行ったのだが、その際に何となく、六角ネジをなめたような気がしていた。果たしてそれは気のせいでも何でもなく、完全にネジの頭をなめてしまっており、アーレンキーが嵌まらない。出来うる策を色々講じてみたものの、どうにもならず。この時点でかなり、意気消沈。
 こんなにすぐベルを外す機会に出会う予定なかったしなー。どうせ外すハンドルバーなので、取れないなら取れないでいいけどさ、せっかく気に入って買ったベルなのになあ。うーん。
 それ以上、時間を無駄にするのも嫌だったので、気を取り直して、ベル付きのハンドルバーを外し、サーリーのサンライズバーを取付ける。ハンドルバーにレバー類、グリップを一旦仮組みして、ハンドルを握ってみる。
 買う前にわかっていたことではあるが、めちゃめちゃ幅広い。何せ八二〇ミリである。ここは八二〇ミリがどんだけ幅広いのかを敢えて確認したかっただけなので、再度グリップを外し、ハンドルバーのカットに取りかかる。
 両端五〇ミリずつカットすることにして、長さを測り、印を付け、パイプカッターをセットし、クルクルと回し始める。しかし回せど回せど、切り目は付くものの、切れる気配がない。
 散々回してから「そりゃそうだわ」と遅れて納得する辺り、素人丸出しなのだが、元々付いていたハンドルバーはアルミ製。今回のサンライズバーはクロモリ製、鉄である。手持ちの安いパイプカッターで切れるわけがないのである。ここで再び、意気消沈。戦意喪失。残りライフはあと一つ。

 折角の機会である。八二〇ミリのハンドルバーで、乗り心地を確かめてくるか。近場のウィリー練習場に向かい、早速ウィリーを試してみるが、圧倒的にフロントアップし易い。
 前回、幅が広すぎて六二〇ミリにカットしたのに、何故今回は、八二〇ミリでフロントアップし易いのかというと、サンライズバーはかなりのハイライズになっていて、デザイン的にもBMXの如くクロスバーが入っており、元のハンドルバーと比較すると、八十ミリ以上グリップの位置が高くなっている。そのおかげで乗車時の前傾姿勢がかなり軽減されて、体重を後ろに持って行きやすいのである。
 見た目も最高、リラックスした乗車姿勢を取る事も可能、フロントアップもし易い。というわけで、ニヤニヤが止まらない。
 しかしどうも、先ほどからギヤの切替の調子が悪い。シフトワイヤーは元々余裕があったし、無理に引っ張ってる訳でもないのになんでかな。そういえば前に、リヤのクイックの締め加減が微妙だった時に、同じ症状が起きた事があったなと、軽く締め直しを行って、それから暫く乗っていたら突然、チェーンが外れた。で、あっという間にギヤとスポークの間に噛んでしまった。
 いつもならば、チェーンを握ってグッと引っぱり出せる筈が、今回はどうも噛みどころが悪かったようで、うんともすんとも云わない。変なところで噛まれて、チェーンが突っ張った状態になり、ディレイラーも全然緩める事が出来ない。これではリヤホイールを外すこともままならない。残る手段はリヤディレイラーを外して、ホイール外して、リヤのギヤまで外さないと恐らく、チェーンは取れないと思われる。しかしそれ用の工具は一切持っていない。ゲームオーバー、ひとまずクランクの回らなくなった自転車を担いで、帰宅。

 まあ諸々含めてショップにゴー、かな。面倒くさいけど、ここは自転車屋さんにお布施した方がいいかな。てなわけで。

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