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SDSノート_03「学環創出フォーラム 1」

こんにちは。ソーシャルダイブ・スタディーズ(以下 SDS)、コーディネーターの工藤大貴です。SDSに関するご紹介は、初回ノートをご覧ください▼
第3回レクチャーとなる6月12日(土)は、「学環創出フォーラム」と題して、大学での研究を重ねる先生方が社会×アートを結ぶ理論や実践をディスカッションしました。

登壇されたのは、伊藤達矢さん(東京藝術大学特任准教授)、佐藤慎也さん(八戸市美術館館長/日本大学教授)、高木紀久子さん(東京大学大学院特任助教)、中島伸さん(東京都市大学准教授)の4名です。

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▲メイントーカーの伊藤達矢さん

伊藤さんからは、ご自身が手がける「とびらプロジェクト」の事例を中心にレクチャー頂きました。

(以下、とびらプロジェクトHPより抜粋)
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美術館を拠点にアートを介してコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクト「とびらプロジェクト」。広く一般から集まったアート・コミュニケータ「とびラー」と、学芸員や大学の教員、そして第一線で活躍中の専門家がともに美術館を拠点に、そこにある文化資源を活かしながら、人と作品、人と人、人と場所をつなぐ活動を展開しています。
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また、これまでの地縁型コミュニティが減少する一方で、多様性が尊重される時代ゆえに他者への関心が薄れて、「孤立」という社会課題を招いているのでは?という問題提起もありました。

今回も、SDS第3回レクチャーを聴講されたメンバーにその様子をレポートしてもらいます。それではぜひご覧ください▼


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SDSメンバーの金澤 碧です。普段は東京都市大学都市生活学部に在籍し、都市を中心にまちづくりの勉強をしています。今の東京は渋谷の再開発をはじめ、未来に向けたさまざまな取り組みが行われています。

そんな東京を人々はどう思うのか。この地にアートをつくるアーティスト、住民、東京ビエンナーレを開催する主催者・・・。それぞれの立場でどのように思っているかを知りたく、またアートとまちづくりがどのくらい地域活性へとつながるのかも知りたいと思い、参加しています。

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今回のレクチャーでは「多様性」「多様な社会」という言葉がたくさん出てきました。人は多様だから一緒に動く場合と、多様だからこそ分かれて動く2つのパターンがあることを知りました。そこから新しい価値が生まれ、多様社会を完成させるということがわかりました。

今回紹介いただいた「とびらプロジェクト」でいうと、一緒に考えて動くのは「とびラー」で、分かれて動くのは「Museum Start あいうえの」で行われているプロジェクトです。

年代、職種、経験値、価値観が異なる多様な人の集まり「とびラー」が作り出す、ものの可能性の無限大さが価値であると思います。普段私は同じ年代の学生としか話し合いをする機会がないので、とても魅力的な場所です。

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そしてそこで生まれた価値を多くの人にも共有してもらうために、多様な人それぞれに合わせた発信の仕方に優しさを感じました。それが「Museum Start あいうえの」です。

小さな子どもが家族で美術館や博物館を訪れると、騒いでしまったりするのに、どうしてガイドさんがつくと真剣な眼差しに変わるのかということについて、ずっと疑問だったので調べて考えてみようと思います。

多様な社会だからこそ多様な人の意見が必要で、多様な人に合わせたプログラムづくりが大切になってくるのだと改めて感じました。私も都市を相手に日々奮闘しているので、今回学んだことをこれからの活動に生かしていきたいです。

第3回レクチャーの記録はここまでとなります。次回は6/19(土)に原田祐馬さんをお迎えします。それでは、またSDSノートにてお会いしましょう。

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