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猫だけは決して酷い目に遭わされることはありません〜絵本作家・エドワード・ゴーリー

エドワード・ゴーリー(1925 - 2000)は、アメリカの絵本作家、イラストレーター、劇作家。彼は独特なブラックユーモアとゴシック調のスタイルで知られ、多くの絵本や短編を執筆・イラストを手がけました。ゴーリーは、人生の不確実性や不条理さを描くことで知られます。彼の作品では、予期せぬ出来事や悲劇が突然起こることがよくあります。特に子どもが酷い目に遭うことによって、不条理さを強調する手段として用いられています。絵本は本来子ども向けのものですが、ゴーリーの作品では、物語の中で子どもたちが酷い目に遭うことが多いため、大人の絵本と言うべきかもしれません。

そんな彼の作品で、酷い目に遭わないのが猫です。ゴーリーが作中で猫を酷い目に遭わせない理由については、ゴーリーは大の猫好きであり、彼自身も6匹の猫を飼っていました。ゆえに、大好きな猫に対する愛情と尊敬が表れているとされ、作品中でも猫を大切に扱う姿勢が見られるのかもしれません。

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