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ミレイ『初めての説教』〜実の娘を描いた二枚のファンシー・ピクチャー

ロンドンの近くの古いオールセインツ教会で、少女が背高の椅子に座り、少し緊張した様子で説教をじっと聞いています。彼女の目は驚きで大きく開いていて、かわいい帽子と、暖かそうな赤いケープ、手を温めるマフを身につけています。そして、彼女の隣には大切そうに、聖書と手袋が置かれています。

この場面は、ラファエル前派でイギリスの画家、ジョン・エヴァレット・ミレイが自分の娘、エフィーをモデルに描いた肖像画『初めての説教』。エフィーはこの時5歳。この絵はミレイにとって、自分の子供を初めてモデルにして描いた特別な作品で、彼の「ファンシー・ピクチャー」としても初めてでした。

ジョン・エヴァレット・ミレイ『初めての説教』ロンドンのギルドホール・アート・ギャラリー所蔵 1863年

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