ムソルグスキー『展覧会の絵』とハルトマン〜クラシック音楽にまつわる絵画
ロシアの民族音楽家を代表し、『禿山の一夜』などで知られる作曲家のモデスト・ムソルグスキー。意外にも生前はほとんど評価されることがなかったムソルグスキー。彼の代表作となる『展覧会の絵』の副題は「ヴィクトル・ハルトマンの思い出」。
このヴィクトル・ハルトマン(ガルトマンとも)とは何者か? 地元ロシアでさえ無名だった画家のハルトマン、ムソルグスキーとはロシアの民衆の中に芸術の原点を見出そうという同じ考えで意気投合し、ふたりは親友となります。が、二人が知り合ってからわずか3年後にハルトマンは39歳で急死してしまいます。『展覧会の絵』の展覧会とはハルトマンの死を悼む遺作展でした。その遺作展で、ムソルグスキーが見た10枚の絵の印象を受け、10曲からなるピアノ組曲『展覧会の絵』が作曲されました。
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