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視界ゼロから視界不良へと前進した日

緊急事態宣言が発表される日は晴れていた。

昨日はFace to Faceの日だったが、今日は一転完全在宅勤務の日となった。途中、家の買い物に付き合って、近所を散歩した以外は、家で、無数のコンファレンスコールや電話や、社内文書の作成、確認で過ごした。

在宅勤務のリスクは、あまりに没入しすぎることである。あまりに効率的なので、疲労度も大きい。

そういう意味では、音楽というものがこれまでになく重要である。

最近は、起き抜けに流して、その日の気分にあった曲を繰り返し聞くことが多い。

今日の一曲は、エド・シーランのTenerife Sea。
So in love, In loveという静かなリフレインが、ともすれば落ち込みがちな気分をぎりぎりのところで支えてくれるようなイメージを感じられた。

今日はそんな一日だ。

夕刻に行われた安倍首相と小池都知事の緊急事態宣言も、いろいろあったけど、初めて具体的な意味のある言葉として耳に入ってきた。

特に、安倍首相の「テレワークの実施をお願いしている。オフィスでの仕事も原則自宅で行うようにし、どうしても出社が必要な場合もローテーションを組むなどして、出社率を最低7割は減らす。時差出勤なども活用してほしい。オフィスにおいても、人と人の距離を十分に取るなどをすべての事業者にお願いする。」

7割減という数字が今後の事業における自粛の具体的イメージを与えた。

都知事の場合には、施設の使用制限についても、国との間で、調整しながら、4月9日までに都の成案を作成し、4月10日に発表、4月11日よりの実施を考えている。具体的な施設に対する要請内容についても、おそらく多くの事業者が該当する施設の種別によっては休業を要請するものについての内容整理を現在国と調整中と説明した。

今後のある種のイメージがこれまでよりは明らかになってきた。

既に様々な業界で、体力のある大手企業中心に、こういった政府方針を先取りしたような方針が発表されている。

しかし僕たちのような大多数の中小企業は、こういった言葉の中から、自分たちの活動方針の説明責任を探っていくことになる。

その意味では、すっきりとしないタイトロープは続くのだが、視界ゼロから徐々に視界不良ぐらいにはなってきたかもしれない。

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