スワローズファンの見える化
自分は学生時代からスワローズファンという存在と、全くと言って良いほど接点がなかった。Abemaブログでスワローズに関する内容を記すようになって、読者の方と接点を持つようになり、スワローズファンというのが一定数いることを知った。
現代はSNSを介して、スワローズファンの見える化が可能である。ここで言う見える化とは、スワローズファンの違いを知ることができるというものである。
自分がスワローズファンになって以降、長きにわたりスワローズファンの考え方や違いというものがわからなかった。周りにスワローズファンがいないことに加え、スワローズに関する情報は商業メディアでしか得られなかったからである。いちスワローズファンの自分にとって、スワローズファンの存在は都市伝説ではないかと思うことさえあった。
SNSの普及により、スワローズファンという括りの中でも違いがあることが見えるようになった。自分が驚いたこととして、今のスワローズファンの主流は、スワローズが強いチームであるという前提で応援しているというものである。90年代にリーグ優勝・日本一を重ねた時期があったのだから、その時期にファンになった層はスワローズに強さや優勝を期待するのは自然なことなのだろう。
自分はスワローズが弱いチームであることを知った上でファンになった為、今のように6分の1(或いはそれ以上)の確率で優勝できるというイメージは持てなかった。初優勝前の時期にスワローズが強いチームになると言ったら相手にされなかっただろう。強いチーム=ジャイアンツ一択という時代だったが、1978年にそのジャイアンツを振り切って初優勝し、日本シリーズで絶対王者だった阪急ブレーブスを破って日本一となり、優勝パレードを目にできた経験は自分の人生に大きな影響を及ぼした。現在までスワローズファンであり続けるのは初優勝時の歓喜が大きな理由だが、その喜びを周りと分かち合うことはできなかった。言い方は悪いかもしれないが、周りのジャイアンツファンに一泡吹かせたという感覚に近かったのかもしれない。
80年代のスワローズは暗黒期などと称されるが、自分は周りのジャイアンツファンなどに無理と言われようが、毎年優勝できると思いながら応援していた。実際には夏場までに苦しい展開となるのだが、苦しい状況に応援する気持ちが萎えたり、スワローズファンをやめようとは微塵も思ったことがない。厳しい時代ではあったが、自分は情熱的かつ感情の起伏が激しい必死に応援していたファンだったと思う。
90年代以後のスワローズは、優勝する可能性もあるチームの一つとして捉えられるようになった。当時は対外的なイメージではスワローズファンが多そうなメディアグループの企業で勤務していながら、自分の周りにはスワローズファンを全く見かけなかった。だが、この時期にファンになった層が、現在のスワローズファンの中心だと思う。
スワローズファンの見える化により、同じスワローズファンでもチームに求めるものや野球感に違いがあることも感じられる。ブログを始めてから、それを実感するようになった。
当たり前のこととは言えども、自分がファンになった時期にはスワローズファンは限定的でどんな思いで応援しているのかが見えなかった為、自分と同じような考えで応援しているのではないかと都合良く思っていた。スワローズファンの見える化が成立しなかった頃は、振り返ると牧歌的な時代だったのかもしれない。
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Swallows Big Bonus
Amebaブログからnoteに場を移して、通年で長年の贔屓チームである東京ヤクルトスワローズに関する内容を更新することにしました。公式戦の…
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