スワローズ春季キャンプにおける関心事

スワローズの春季キャンプがいよいよ始まる。プロ野球ファンにとっては球春到来となるが、選手にとっては競争が本格化する勝負の時期だろう。

スワローズの春季キャンプにおける個人的な関心事について、キャンプ開始前に記しておきたい。

・抑え投手

今年の春季キャンプで、個人的な最大の関心事は抑え投手が誰になるのだろうかという点である。先発投手のレベルアップも重要だと思うが、スワローズは2年続けて二桁勝利を挙げた投手が不在ながらリーグ連覇を成し遂げたのは中継ぎ・抑え投手が機能したからである。だが、抑えを務めていたマクガフ投手がMLBに活躍の場を移した為、それに次ぐ抑え投手の活躍があってこそ、スワローズ初のリーグ3連覇の可能性が浮上する。昨年のタイガースが開幕ダッシュに失敗した大きな要因は、抑え投手を見切り発車したことである。今年のスワローズはケラ投手、清水投手、石山投手、木澤投手あたりで抑え投手の座を争うと思われるが、春季キャンプ終盤にはある程度の方向性が見えてくるだろうか。開幕直前まで決め手がなく、見切り発車という状況は避けて欲しい。

・リーダーシップ

今年はWBCが開催される為、高橋奎投手、中村捕手、山田哲選手、村上選手はキャンプ半ばで日本代表のキャンプに合流する。これによりチームの中心が不在となる為、例年の春季キャンプとは雰囲気が変わる可能性があるかもしれない。個人的には投手陣は石川投手と小川投手、野手陣は青木選手と塩見選手がリーダーシップを発揮して欲しいと期待している。

・WBC出場選手に代わる選手

WBCに選ばれたスワローズの4選手は、実質的にチーム内ではレギュラーが確定している選手である。その為、WBC出場の為に不在となるポジションでは、練習試合やオープン戦などの対外試合で他の選手が起用されることになる。レギュラーの壁は高いが、レギュラー以外の選手にとっては首脳陣にアピールするチャンスは増える格好となる。こうしたチャンスでアピールできれば、開幕一軍入りが近付く可能性が高まる為、個人的に注視したいと思っている。

・新外国人選手

新外国人選手が活躍すれば、スワローズがリーグ3連覇を成し遂げる為の大きな推進力となる可能性が高まる。今年のスワローズ新外国人選手は3人とも投手（ケラ投手、エスピナル投手、ピーターズ投手）だが、チームに欠けているポイント（先発ローテーション投手、抑え投手）を埋めて欲しい。外国人投手に対する高津監督、伊藤智投手コーチのコメントには注目したい。