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【Last Season Essay 2023 #1】OL#70 村田政則

自分は悩んだ時、自分の直感を信じるようにしている。そして大体それは自分にとっていい方に働いてきたと思っている。そしてそれは2年生の時に部活を辞めた時もだ。

 2年生の時、部活をやる意味もあんまり持てず、部活のこともあんまり好きではなくなった。1ヶ月近くなやんだが、直感を信じて辞めた。確かにその時辞めてなければもっと上手くなれていたかもしれないという後悔はある。でも辞めたことは後悔していない。あの時辞めたからこそ、早い段階で部活をやってる時間がどれだけ貴重なものかに僅かでも気づけたからだ。辞めた最初は縛られることがなくなった解放感もあったし、自由に遊べたから確かに楽しかった。しかし、だんだんと日が経つにつれて自分が一体何をしているのか分からなくなる。そして、ものすごい虚無感に襲われ、部活をしていた時が辛くてもどれだけ充実していたか微かだがわかるようになった。

 そんな時自分を部活に引き戻してくれたのは同期だ。辞めてからも時々遊びに付き合ってくれた同期が何人かいて、会うたびに戻っておいでと言ってくれていた。そして、浜スタで試合があるから観においでよと言ってくれ、なんとなく行ってみることにした。今思えばそれも直感だった。そこで2年生ながらにフィールドで懸命に戦ってる同期を見て、まだアメフトを自分もやりたいと思ってることに気づいた。その直感を信じてすぐに同期や、面倒を見てくれていた先輩に連絡をしておめおめと部活に戻ってきた。

 引退が近づいてきた今になって思うことはただ一つで、あの時戻ってきた自分を受け入れてくれた同期や先輩、コーチたち、さらにはこんな自分を先輩と呼んでくれる後輩たちとともに勝ちたい、ただそれだけだ。そして、両親や友人、さらにはOBや支援してくださっている方々の応援には勝つことでしか応えられない。そのためにも自分のなりたい自分になるためにも残りの少ない日数を全力で駆け抜けていくしかない。間違いなくウォリアーズに入ろうと思った1年生の時の直感は正しかったと確信している。(4年OL #70 村田政則)

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