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なんとなくから本気へ 【Recruit Blog 2024 #4】 殿村駿介

どうして自分がアメフトを…。

WARRIORSに入って1年弱経った今、時折思うことがあります。合格を掴み取った去年の3/10、自分が運動会のアメフト部に入るとは思っていませんでした。それは自分以外の大半の部員もそうだと思います。アメフトをやるために東大に入ったという人はごく僅かだし、中高アメフト経験者は各代せいぜい2、3人程度。新歓期にこう聞かされたもののWARRIORSは「運動会」の名を冠しており、自分にはハードルが高いのではないかと思っていたため入部は考えていませんでした。そもそも当初自分が思い描いていた大学生活というのはバイトして、サークルに入ってのびのびと過ごしつつたまに勉強する…というもので、「なんで大学に入ってまで部活を?」というのが正直な気持ちでした。結局上クラやクラスメイトからの勧誘を断りきれず入部、飽きたらやめればいいやくらいに思っていました。

入部当初は「日本一」というチームの目標は特に考えず、運動不足を解消しよう程度に思って練習に参加していました。練習を重ね周りの顔を覚えていくうちに楽しいと思うようになると同時に対抗心も生まれ、次第に同期に負けたくないとぼんやり思うようになりました。この時既に練習に熱中していたかというとそんなないと思います。そんなこんなで練習に行き続けて1年弱たった今、WARRIORSを続けている理由を考えてみるにやはり部活の魅力に惹かれているからなのだと思います。

今改めて思うと、自分が現役で東大に合格していたらこの部活を続けていなかったと思います。僕は中高で剣道をやっていたのですが、高2はコロナにより試合が相次いで中止され、学校での練習もまともにできませんでした。部活が通常通り再開できたのは高2の冬で、高3目前の試合を最後に引退しました。並行して高校の一大行事である文化祭の運営にも関わっていたのですがこれもやはりコロナにより規模が縮小され、煮え切らない気持ちでいました。高3はそれなりに真剣に勉強し成績的に十分合格圏にいたのですが本番で失敗し東大に落ちてしまいました。浪人を経てなんとか合格に漕ぎ着けたのですが、大学生活スタートが1年遅れてしまった悔しさはありました。喉元過ぎれば熱さを忘れる、といった言葉がぴったりでしょうか。合格から1ヶ月も経つとその悔しさを忘れ、毎日が楽しければいいやくらいに思って過ごしていました。しかし次第に学校生活に慣れ、日々の生活を退屈に思うようになるとその悔しさを思い出すようになりました。自分はなんのために浪人してまで東大に入ったのか。1年遅れた分何か特別なことをしたい。勉強で頑張ろう、という考えもありましたがそれでは他の東大生と変わらない。せっかくなら大学でしかできない、他の東大生とは違う何かを成し遂げたいと思うようになりました。そんな時改めて自分が遊び半分で行っていた部活の目標に目をやりました。「東大生がスポーツで日本一」。飽きたらやめればいいくらいに思っていた入部当初も、双青戦での先輩の勝つ姿などに励まされ継続することに決めました。

初めはなんとなくでも本気になれる。日本一を目指せる環境がここにある。支えてくれる監督やコーチ、スタッフがいる。勧誘がしつこかったから、目標を持って何かをしたい。理由はなんでもいいので騙されたと思ってWARRIORSの練習や試合に足を運んでください。新入生の皆さんをお待ちしております。

(2年 殿村駿介)

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