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日本一に導く 【Recruit Blog 2024 #11】 小城陽人

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
今年度主将を務める小城陽人です。

皆さんは東京大学に入学し、どんな未来を想像しているでしょうか?どんな大学生活を思い描いているでしょうか?僕が1年生の時に思い描いていた姿と3年間WARRIORSで過ごしてきた自分の体験について話します。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

高校の頃はバスケ部に所属していました。高校の頃のチームは部員が十数人しかおらず、満足な練習もできないままで不完全燃焼のまま終わってしまいました。大学でもバスケを続けて、高校より少し規模が大きいチームで大好きなバスケができたらいいなぁとなんとなく思っていました。

ある日、大学に行ったらアメリカンフットボール部なるものが新入生勧誘をしていました。アメフトなど1ミリも知りませんでしたが話を聞くところによると、東大のアメフト部は強く、環境も整っているらしいと。部員は150人以上いて、大人のコーチもいるし、駒場、本郷、それぞれにチームのジムもあり、設備も整っているらしい。そしてなにより自分の人生で一度も考えたことも口に出したこともなかった「日本一」を目指しているらしいと。高校のときの物足りなさはここでなら解消できるかもしれない、バスケをやっているときには夢にも思わなかったけれど、自分ならアメフトというスポーツでは有名になれるかもしれない、そう思って入部を決意しました。

入部してからは自分が上手くなって活躍して有名になってやろうという気持ちだけで成長してきました。自分が上手くなって試合に出れるようになると今度は試合に勝ちたいと思うようになりました。しかし自分が上手くなるという気持ちだけで試合に勝つことはできませんでした。2年生の時には2勝、3年生の時には1勝しかあげることができず、自分のことだけにフォーカスし上手くなろうとすることの限界が見えてきました。日々どうやったら日本一になれるのか、どうやったらチームが今より少しでも上手くなるのか、果たして王者関学より上手くなっているのかを考え続け、新しいことに挑戦し続けました。チームでスポーツをすることの大変さ、面白さはまったく想像していたものとは違っていました。とにかく自分が上手くなればチームは勝てると思っていましたが、凡人の自分にとってそんなものは幻想でしかなかったのです。しかし、凡人の自分でもチームを日本一に導かなければならないのです。凡人の自分だからこそできることがあります。

入部したときにはこんな紆余曲折のあるアメフト人生になるとは思ってもいなかったし、こんなに考え方が変わるとも思っていませんでした。そもそも主将になるなんて考えてもいませんでした。でも、あの時この部活に入るという決断をしてくれた自分には感謝しています。たかが部活動でこんなに人間的に成長することができるとは夢にも思いませんでした。

皆さんには今、無限の選択肢があると思います。サークルに入るのか部活に入るのか、バイトをするのか、起業をするのか。正直3年経った今でもこの部活に入るという選択が正しかったかどうかはわからないです。ただ、1年生の頃の自分が思い描いていた姿とは比べ物にならないほど違うものになっているし、これ以上の選択はあったのか?とは思います。選択をした後にその選択を正解にできるのは自分だけなのです。

(4年 主将 小城陽人)

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